なぜユーグレナは健康と美容の救世主なのか?ユーグレナの万能性を徹底解説

最終更新日 2025年9月1日

監修:漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー
 望月 みどり

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微細藻類ユーグレナは、和名「ミドリムシ」として親しまれる藻の一種です。ユーグレナは、なんと5億年もの昔から地球に存在し続けている、ユニークな微生物です。なぜなら、この小さな生命体は植物と動物、両方の特性を兼ね備えているから。

具体的には、

  • 植物のように光合成で栄養を作る:太陽の光を浴びて、自分で栄養を作り出すことができます。
  • 動物のように形を変えて動く:細胞を自在に変形させ、まるで生き物のように活発に動き回ることができます。

この「植物と動物のハイブリッド」という他にはない特徴こそが、ユーグレナが私たちの健康と美容の分野で「万能」と注目される大きな理由なのです。この小さな微生物が、あなたの毎日をより豊かにする可能性を秘めています。

現代社会は、食生活の偏りによる栄養不足、ストレスによる心身の疲労、そして免疫力の低下といった複合的な健康課題に直面しています。

これらの課題に対し、ユーグレナは「つくる・はたらく・まもる」という生命活動のサイクルをサポートすることで、健康を支える基盤を揺るがす連鎖を断ち切る可能性を秘めていると考えられています。

さらに、地球温暖化問題への貢献(二酸化炭素固定)や、将来の宇宙食としての可能性 など、その応用範囲は多岐にわたります。

ユーグレナが持つこの多角的な機能性は、単一の成分によるものではなく、そのユニークな生物学的特徴と、それに由来する多種多様な栄養素の複合的な作用によって支えられています。

59種類もの豊富な栄養素をバランス良く含み、さらに細胞壁を持たないため、その消化吸収率は93.1%と非常に高いという特性があります 。
この高い吸収効率こそが、通常の食事では摂りにくい様々な栄養素を体内に効率良く取り込むことを可能にし、それが多岐にわたる健康効果の土台となっているのです。

本記事では、このユーグレナの「万能性」を、便秘改善、美肌、免疫力向上、疲労回復、認知機能、睡眠の質、運動機能、腸内フローラ、コレステロール値の低下、そして生活習慣病の予防・改善といった広範な効果に焦点を当て、科学的根拠に基づいて詳しく解説します。

ユーグレナの秘密:59種類の栄養素と特有成分パラミロン

ユーグレナが「万能」と称される所以は、その驚くべき栄養バランスと、ユーグレナ特有の成分にあります。

1-1.59種類の豊富な栄養素とその役割

ユーグレナには、人間が必要とする栄養素59種類がバランス良く含まれており、生命維持に不可欠な栄養素のほとんどを網羅しています。

これには、13種類のビタミン類、19種類のアミノ酸、12種類の不飽和脂肪酸、9種類のミネラル、そして6種類のその他の元気成分が含まれます 。

特に注目すべきは、体内で生成できない必須アミノ酸をすべて含んでいる点や、魚油に多く含まれるDHAやEPAといった不飽和脂肪酸も含有している点です 。

緑黄色野菜と肉や魚の両方の栄養を兼ね備えているため、現代人に不足しがちな栄養素を効率的に補給できると期待されています 。

1-2.摂取した栄養素の93.1%が、効率的に体内に吸収される

ユーグレナのもう一つの大きな利点は、その消化吸収率の高さです。
細胞壁のような硬い構造を持たないため、摂取した栄養素の93.1%が効率的に体内に吸収されることが確認されています。

これにより、摂取された栄養素が無駄なく、効率的に体内で働き、多様な健康効果をもたらすための基盤を築きます。

以下に、ユーグレナに含まれる主要な栄養素とその働きをまとめました。

(「いのちのユーグレナ 極み」の場合、ユーグレナの含有量は1040mg(一日4粒換算)と高配合されており、さらに女性の美容や健康に嬉しいセサミンと大豆イソフラボンも配合されています。品質保持のため、大量生産は行わず新鮮なものをお届けし、残留農薬検査済み、着色料・保存料・香料 無添加といった品質管理も徹底されています。)

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ユーグレナ独自の食物繊維「パラミロン」の構造と機能性

ユーグレナの健康効果を語る上で欠かせないのが、ユーグレナだけが持つ独自の成分「パラミロン」です 。パラミロンはキノコなどに多く含まれるβ-グルカンの一種ですが、その構造は非常にユニークです。

約1,000個のグルコースがβ-1,3結合でつながった直鎖状のβ-1,3-グルカンは、3本が縄のように緩やかにねじれあった3重らせん構造を形成しています。これらの3重らせん構造が複数集合することで顆粒が作られます。

酵母の細胞壁に存在するβ-グルカンが網目構造を形成するのとは異なり、ユーグレナのパラミロンはβ-グルカンが顆粒内部に高密度に充填されているのが特徴です。

独特の構造を持つパラミロンは、腸内で機能し、食物繊維と同様に不要な物質を吸着・排出する働きが確認されています。
しかし、その機能は単なる物理的な作用にとどまりません。
近年の研究で、パラミロンが自律神経のバランス調整や疲労感軽減など、様々な健康効果をもたらす成分として注目されています。

パラミロンは、従来の食物繊維の働きを超え、細胞や神経系に直接働きかける可能性があります。この特性こそが、ユーグレナが持つ多様な効果の根幹にあると考えられます。

ユーグレナはその「万能性」により、現代人が抱える栄養不足、慢性疲労、免疫力低下といった複数の健康課題に対し、一つのサプリメントで多角的なアプローチを可能にします。

これは、多忙な現代人にとって、健康維持のハードルを下げ、継続しやすいという実用的な価値をもたらすものです。複数のサプリメントを摂取することなく、ユーグレナ一つで多様な健康課題に同時にアプローチできる可能性は、極めて高い利便性と効率性を提供し、その「万能性」を一層際立たせています。

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2-1.腸内環境の改善と便秘解消

ユーグレナは、健康的な腸内環境をサポートする上で重要な役割を果たすことが明らかになっています。


ユーグレナはプレバイオティクスとして機能し、腸内細菌の栄養源となることで腸内フローラのバランスを整えると考えられています。特に、フィーカリバクテリウム・プラウスニッツイは、腸内で酪酸を増やす酪酸菌の一種です。この酪酸は、免疫のバランスを整えたり、2型糖尿病の改善に役立つと考えられています。また、長生きしている人の腸にもたくさん存在することが分かっています。この効果には、パラミロン以外のユーグレナ成分も寄与していると考えられます。

参考:神戸大学

さらに、ユーグレナには、乳酸菌の働きを活性化させる効果が確認されています。この相乗効果により、乳酸菌とユーグレナは協力して腸内環境を効率的に改善することが期待されています。

腸内環境の悪化は、栄養吸収の低下や免疫力低下にもつながるとされています 。
ユーグレナは腸内フローラのバランスを整えることで、腸の健康を増進させます。腸には免疫細胞の約7割が存在するため、これにより全身の免疫機能の向上が期待できます。

さらに、酪酸が増加することで、代謝性疾患の改善にもつながる可能性があります。

ユーグレナは、腸内環境を改善し、便秘を解消するだけでなく、免疫機能や代謝機能といった全身の健康基盤を強化します。これは、ユーグレナが「体の内側から健康を築く」というコンセプトをまさに体現していると言えるでしょう。

ユーグレナは腸内環境を改善し、便秘解消に貢献する可能性があります。

具体的な臨床データとして、40歳から60歳の男女28名が毎日ユーグレナ粉末2gを摂取した結果、1日の排便頻度と排便量が増加しました。さらに、便秘気味の女性を対象とした別の試験でも、ユーグレナ含有食品の摂取により、排便回数、排便量、排便日数が有意に増加したことが確認されています。

ユーグレナ独自の成分であるパラミロンは、食物繊維に似た働きをすることから、便秘改善への期待が寄せられています。

40〜60歳の男女28名を対象に行った実験。

30日間ユーグレナ粉末を1日2,000mg摂取してもらったところ、1日の排便頻度と1回の排便量から算出した1日の排便量が増加したことが確認されました。​​​​

出典:第21回腸内細菌学会|ユーグレナおよびその貯蔵多糖パラミロンの摂取による排便および腸内細菌叢に対する影響の検討​​

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2-2.美肌効果:内側からの輝きをサポート

ユーグレナは肌の健康と美しさに多角的にアプローチします。ユーグレナエキスEXが皮膚細胞の老化抑制に寄与することが確認されており、酸化ストレスなど複数の原因による皮膚細胞の老化現象改善が期待されます。コラーゲンサイクルへの影響も示唆され、肌のハリ・弾力維持に貢献する可能性があります。

また、肌の水分量やキメの改善に関する研究も進んでいます。豊富な栄養素が健康な肌を維持し、乳酸菌を活性化する作用により腸内環境を改善し肌荒れを改善。パラミロンによるデトックス効果も肌のコンディションを整える可能性が指摘されています。

(特に「いのちのユーグレナ 極み」のように、セサミンと大豆イソフラボンを配合した製品は、女性の美容と健康をより強力にサポートすることが期待されます。)バナーの主張


ユーグレナの美肌効果は、細胞レベルでの老化抑制と腸内環境の改善という根本的なアプローチによるもので、皮膚細胞の直接的な健康維持・回復と、腸内環境改善による間接的な肌コンディション改善の二重のアプローチで「内側からの輝き」という持続的な美肌効果を発揮し、ユーグレナはその「万能性」が際立っています。

参考:ユーグレナ 健康コラム

2-3.免疫力向上:病気に負けない体へ

ユーグレナは、病原体から体を守る免疫システムの強化に役立ちます。特にユーグレナ独自の成分であるパラミロンを8週間継続して摂取することで、免疫バランスを整える効果が期待できます。具体的には、血液中のリンパ球において、細胞性免疫系のサイトカイン(IFN-γ)が増加し、液性免疫系のサイトカイン(IL-4)が減少することが確認されています。

免疫が正常に機能するためには、単に活性化するだけでなく、そのバランスが非常に重要です。免疫反応が過剰な場合は自己免疫疾患やアレルギーに繋がり、低下している場合は感染症のリスクが高まります 。

パラミロンは免疫バランスを調整し、過剰な反応や不足を是正することで、身体が最適な防御状態を維持できるようサポートします。この調整機能は、現代社会で増加しているアレルギーや自己免疫疾患に対する予防的アプローチとしても重要です。これは、ユーグレナの「万能性」が示す、より高度な生体機能への介入を示唆しています。

ユーグレナの継続的な摂取は、インフルエンザウイルスに対し効果的である可能性が示唆されています。微細藻類ユーグレナに含まれるパラミロンの働きにより、免疫伝達物質の産生が促され、免疫細胞が活性化することで、インフルエンザの症状が緩和される可能性が報告されています。

ユーグレナの水溶性成分(熱水抽出物)を体内に摂取することで、インフルエンザウイルスの増殖を抑制し、宿主細胞の防御機構を活性化する可能性が示されています。また、マウスを用いた共同研究では、ユーグレナエキスを霧状にして吸引すると、肺中のインフルエンザウイルス価が有意に減少することが示唆されており、経口摂取以外の新たな作用経路の可能性も開かれました。

参考:https://www.euglena.jp/news/20220304-2/

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2-4.疲労回復:日々の活力を取り戻す

現代社会において多くの人が抱える疲労感に対し、ユーグレナは根本的なアプローチで回復をサポートします。日常生活で疲労を感じている健常者を対象とした臨床試験では、EOD-1株由来パラミロン350mgを4週間継続摂取した結果、身体的疲労感が有意に軽減されたことが確認されています 。疲労感の軽減に伴い、1日あたりの歩数や外出時間が増加した可能性も示唆されており、活動量の向上にも繋がることが期待されます 。推奨されるユーグレナの摂取量は1日に500mg~1000mgとされています 。

疲労の原因は、活動によって体内で過剰に生成される活性酸素種が、細胞の重要なタンパク質や脂質を酸化させること(体の錆びつき)や、神経系、内分泌系、免疫系の相互作用によって保たれる生体機能の恒常性(ホメオスタシス)が低下することにあると考えられています。

パラミロンには、体内の活性酸素を処理する還元酵素(スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ)の働きを高め、細胞が酸化によってダメージを受けるのを抑える可能性があると報告されています。

さらに、EOD-1株は唾液中の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)の濃度と分泌速度を高めることで、疲労による免疫力低下を抑制し、身体の恒常性維持に貢献する可能性も示唆されています。加えて、パラミロンには自律神経を整え、疲労感を軽減する効果があることも分かっています。

ユーグレナによる疲労回復は、単なる一時的な症状緩和ではなく、疲労の根本原因である細胞レベルのダメージや生体システムの乱れに働きかけることで、持続的な活力向上に貢献します。ユーグレナは、疲労の「結果」だけでなく、「原因」にアプローチすることで、身体が本来持つ回復力を高め、疲労が蓄積しにくい体質へと導くことが期待されます。

この根本的なアプローチは、日々のパフォーマンス向上だけでなく、生活の質の向上、ひいては健康寿命の延伸にも寄与し、ユーグレナの「万能性」をより深く裏付けるものです。

参考:https://www.kobelco-eco.co.jp/development/docs/032_04.pdf
参考:https://www.micarea.com/letters/products/20250220-1.html

2-5.認知機能の改善:冴えわたる思考力

ユーグレナは、脳の健康に良い影響を与える可能性が示されています。あるヒト臨床試験では、ユーグレナ粉末を継続的に摂取することで、脳細胞の増加に不可欠なタンパク質である脳由来神経栄養因子(BDNF)が増加することが確認されました。BDNFは、アルツハイマー型認知症やうつ病患者で減少することが知られており、その上昇は脳の健康維持に重要な意味を持ちます。

さらにユーグレナ粉末を継続的に摂取すると、脳の認知機能速度と運動速度のスコアが向上することが確認されています。これにより、障害物による転倒などの不測の事態を回避し、より機敏に体を動かせることが示唆されました。

マウスでの研究では、ユーグレナ特有成分パラミロンの摂取が、加齢による学習能力低下(空間記憶障害)を改善する可能性が示唆されています。さらに、日常生活における心理的な健康感のスコア向上も確認されており、これにより、人々が活動的で穏やかな気持ちで日々を過ごせるようサポートする可能性も示されています。

ユーグレナは、脳の神経細胞の健康維持と精神的健康の向上を通じて、認知機能の改善に多角的に寄与します。その結果、思考力、反応速度、精神的安定性など、脳の広範なパフォーマンスを高める可能性を秘めていると言えるでしょう。これは、超高齢化社会における認知症予防や、現代人のメンタルヘルスケアへの貢献という点で、ユーグレナの「万能性」が大きな可能性を示唆しています。

参考:~脳由来神経栄養因子(BDNF)の上昇や認知機能速度・運動速度の向上、心の健康スコアの改善などを確認~

2-6. 睡眠の質の向上とストレス緩和

現代社会では、多くの人がストレスや睡眠の質の低下といった課題を抱えています。ユーグレナは、自律神経のバランスを調整することで、これらの問題へのアプローチを可能にします。継続的なユーグレナの摂取は、作業によるストレス負荷がかかった際に自律神経のバランスを整え、心身の健康を維持しやすくすることが示されています。

自律神経は、体を活動させる交感神経と、体をリラックスさせる副交感神経から成り立っており、内臓の働き、代謝、体温などをコントロールしています。このバランスが乱れると、イライラ、不安、緊張などのストレス症状や、寝つきの悪さ、眠りの浅さといった睡眠の質の低下に繋がります。

ユーグレナを摂取することで自律神経のバランスが整うと、ストレスによる様々な症状を感じにくくなり、質の高い睡眠が得られやすくなると考えられます。

実際に、ユーグレナ摂取により、睡眠の満足度や、すっきりとした目覚めが改善されたことが報告されています 。また、作業ストレス負荷時のイライラ感や緊張感を抑制することも確認されており 、睡眠の質改善、起床時の疲労感軽減、作業時の一時的なストレス緩和をサポートすることが示されています 。

ユーグレナが自律神経系に直接作用することで、現代人が抱える慢性的な心身の不調、特にストレスと睡眠の質の問題を根本的に改善する可能性が考えられます。これは単なる症状への対処ではなく、心身の恒常性維持機能を強化し、より質の高い生活を可能にする「万能性」を提供することを示唆しています。ストレスと睡眠は現代人の二大健康課題ですが、ユーグレナはこれらに共通する自律神経に働きかけることで、相乗的な改善効果をもたらすと考えられます。

参考:ユーグレナニュースリリース

2-7.運動機能の向上:アクティブな毎日を

ユーグレナは、日々の活動をより快適に、そしてパフォーマンスを向上させる可能性も秘めています。ユーグレナの継続摂取により、脳における運動速度のスコア向上が確認されています 。これは、より機敏な身体の動きを可能にし、日常生活における活動性の向上に貢献すると考えられます。

さらに、微細藻類ユーグレナ特有成分であるパラミロンを摂取すると、高強度運動時に分泌される血中アドレナリンが抑制されることが確認されました。アドレナリンは、瞬発的な身体能力を高める一方で、身体にストレスを与える原因にもなります。したがって、パラミロンがアドレナリン分泌を抑制することにより、運動時に優位になる交感神経の働きが緩和され、身体的ストレスが軽減される可能性が示唆されます。


ユーグレナは、運動パフォーマンスの向上だけでなく、運動後の身体的ストレス軽減にも寄与することで、より健康的で持続可能なアクティブライフをサポートします。これは、アスリートだけでなく、日常的に体を動かす一般の人々にとっても、より快適で効果的な運動習慣を支援するユーグレナの「万能性」を示唆していると言えるでしょう。

参考:ユーグレナニュースリリース

2-8.コレステロール値の低下と生活習慣病予防・改善

ユーグレナには、現代社会における主要な健康課題である生活習慣病の予防や改善に多角的な効果をもたらす可能性が示唆されています。

特にコレステロール値の低下には、ユーグレナ独自の食物繊維「パラミロン」が重要な役割を果たすと考えられています。パラミロンには、炭水化物や脂質の消化吸収を穏やかにする作用が報告されています。

また、食物繊維が胆汁酸の排泄を促すことで、コレステロールから胆汁酸の合成が促進され、結果としてコレステロールの低下につながるメカニズムも提唱されています。
特筆すべきは、不溶性食物繊維であるパラミロンが、高粘性の水溶性食物繊維の特徴とされる胆汁酸排泄促進機能を示す点です。

実際に、ユーグレナを2ヶ月間継続摂取することで、LDLコレステロール値の改善が確認されています。

生活習慣病全般に多様な影響を及ぼします。肥満マウスにおいて抗肥満作用、内臓脂肪重量の減少、脂肪細胞への脂肪滴蓄積抑制が確認されています。さらに、高血圧ラットでは収縮時血圧の抑制、糖尿病モデルラットでは血糖値上昇の抑制、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)モデルマウスでは肝臓の線維化抑制が見られました。また、マウスを用いた研究では、心不全発症に伴う腸内環境の悪化を緩和し、心機能低下を抑制する可能性も示唆されています。

さらに、 ユーグレナは、酪酸を産生する腸内細菌(酪酸菌)を活性化させ、酪酸の産生を促進することが示唆されています。これにより、免疫バランスの調整やインスリン抵抗性の改善が期待され、2型糖尿病の症状改善に繋がる可能性があります。

ユーグレナは、腸内環境を整えることによる代謝改善、脂質・糖質代謝への直接的な働きかけ、そして抗炎症・抗酸化作用の複合的な効果によって、現代社会の主要な健康課題である生活習慣病の多角的な予防・改善に貢献します。

生活習慣病は、食生活、運動不足、ストレス、腸内環境といった複数の要因が絡み合って引き起こされますが、ユーグレナはこれらの複合的な要因に対し、栄養補給、腸内環境調整、代謝改善、抗酸化・抗炎症作用といった多方面からのアプローチを可能にします。

この「複合的アプローチ」こそが、ユーグレナが生活習慣病の「万能な予防・改善策」として期待され、健康寿命の延伸に大きく寄与する可能性を示唆しています。

参考:糖尿病ネットワーク

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ユーグレナ成分を配合した健康食品を選ぶには?

ユーグレナ成分を配合した健康食品を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

ユーグレナの高配合量 ユーグレナの多くの効果検証やエビデンスは、1日あたり1000mgのユーグレナ摂取を基準としています。そのため、推奨される摂取量を満たしているかを確認することが重要です。

健康や美容に効果が期待できる副成分の配合 ユーグレナとの相乗効果が期待できる成分が配合されているかどうかも重要なポイントです。これらの成分が、ユーグレナの持つ59種類もの豊富な栄養素 と合わせて、多角的なアプローチを可能にします。

徹底した品質管理 安心して摂取できる高品質な製品を選ぶことが大切です。具体的には、残留農薬検査済みであること、そして着色料、保存料、香料が無添加であることが明記されている製品を選びましょう。

「万能性」を裏付ける科学的根拠と多角的な効果 ユーグレナは、その「万能性」により、現代人が抱える様々な健康課題に対して多角的なアプローチを可能にします。便秘改善、美肌効果、免疫力向上、疲労回復、認知機能の改善、睡眠の質の向上とストレス緩和、運動機能の向上、そしてコレステロール値の低下や生活習慣病の予防・改善 など、広範な効果が科学的根拠に基づいて報告されています。これらの効果が具体的に示されている製品を選ぶと良いでしょう。

これらのポイントを踏まえ、ご自身の健康目的やライフスタイルに合ったユーグレナ配合の健康食品を選ぶことをお勧めします。

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まとめ

ユーグレナは、植物と動物の両方の特性を兼ね備え、5億年も前から地球に存在し続けるユニークな微細藻類です。その万能性が注目されるのは、現代人の抱える多様な健康課題に対し、「つくる・はたらく・まもる」という生命活動のサイクルをサポートする可能性を秘めているためです。

ユーグレナの継続的な摂取は、以下のような広範な健康効果が科学的根拠に基づいて報告されています:

腸内環境の改善と便秘解消
美肌効果
免疫力向上
疲労回復
認知機能の改善
睡眠の質の向上とストレス緩和
運動機能の向上
コレステロール値の低下や生活習慣病の予防・改善


ユーグレナ成分を配合した健康食品を選ぶ際には、以下のポイントが重要です。

1日あたり1000mgの摂取できる高配合ユーグレナ
健康や美容に効果が期待できる副成分の配合
残留農薬検査済み、着色料・保存料・香料無添加であること

ユーグレナは一つで複数の健康課題に同時にアプローチできるという高い利便性と効率性が期待されます。 自身の健康目的やライフスタイルに最も適したユーグレナ配合の健康食品を選び、その「万能性」を日々の健康維持に役立ててください。

監修:漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー 望月 みどり

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