最終更新日 2022年12月15日
監修:漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー 望月 みどり
お昼の情報バラエティ番組「バイキング」をはじめ多くのTV番組やいろいろなメディアでミドリムシのダイエットや健康効果が話題になって以降、ミドリムシはダイエットに取り組む方々からも注目されています。 では、ミドリムシに期待されることは、いったいどんなものなのでしょうか? その機能とメカニズムについて解説します。
私たちは食べたものを体内でエネルギーに変えて、体を動かす、心臓を動かす、呼吸をする、体温を維持するといった生命活動を行なっています。 食べたものは、体内で消化吸収されてエネルギーという形に代謝されますが、そこで活躍するのが消化酵素や代謝酵素です。 しかし、多くの酵素は、それだけでは活性化してスムーズに働くことができません。さまざまなビタミンやミネラルが「補酵素」として酵素の働きをサポートしているのです。特にビタミンB群は代謝に深く関わる成分です。 したがって、ビタミンやミネラルが不足してしまうと、食べたものがエネルギーに変えられず、消費するエネルギー量が減って太りやすくなってしまいます。 ユーグレナには、ビタミン14種類、ミネラル9種類など59種類の栄養素がバランスよく含まれていますので、ダイエット中の方のエネルギー代謝をしっかりサポートしてくれます。
同じ食べ物を同じだけ食べて、同じように活動しているはずなのに、なぜか、自分は他の人より太りやすいと感じている方、体質だと諦めていませんか? 太りやすい人と太りにくい人の違いには、実は、腸内細菌が大きく関わっているのです。 腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分けられます。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌の優勢な方につくといわれています。 そして、ダイエットに大きく関わってくるのが、通称「デブ菌」や「ヤセ菌」とよばれる日和見菌の一種です。近年の研究で、太った人の腸内には「デブ菌」が、やせた人の腸内には「ヤセ菌」が多く存在することがわかってきたのです。 デブ菌は食べたものから多くのエネルギーを作り出して溜め込む働きをしますが、ヤセ菌は余分なエネルギーを取り込みません。 炭水化物や甘いもの肉料理、揚げ物など高カロリーで食物繊維の少ない食事に偏ると腸内にデブ菌が多くなり、一方、野菜や果物など低カロリーで食物繊維の豊富なものもしっかり食べているとヤセ菌が多くなるといわれています。 ヤセ菌は食物繊維やオリゴ糖を腸内で発酵させて短鎖脂肪酸を生成しますが、この短鎖脂肪酸は、腸の活動を活発にしてくれるので、ヤセ菌が多いと善玉菌が優勢となり腸内環境もよくなるのです。 ダイエットを成功させてリバウンドを防ぐには、腸内環境を整えてデブ菌を減らし、ヤセ菌を増やすことが重要です。
ゴボウやキノコのように食物繊維のような働きをしてくれるミドリムシだけがもつ特有の成分「パラミロン」。パラミロンは、β-1,3-グルカン(ベーターいちさんグルカン)の高分子体です。 構造は、粒子螺旋が絡まったような複雑なもので、表面には無数の小さな穴(ミクロホール)が開いていて、食物繊維と同じような働きをします。食物繊維と同じように、難消化性なので体内に吸収されずに排出されます。
さらにユーグレナは乳酸菌などの善玉菌の活性化も手助けします。
参考:株式会社ユーグレナ ヘルスケアラボ ユーグレナ研究レポート ユーグレナエキスが乳酸菌の働きを活性化させることが確認されました(試験管での試験) https://www.euglab.jp/euglena/report/detail/000063.html
参考:株式会社ユーグレナ ヘルスケアラボ ユーグレナ研究レポート 30日間ユーグレナ粉末継続摂取による一日の排便量に対する研究結果 https://www.euglab.jp/euglena/report/detail/000067.html
最近は、ダイエットのために糖質制限が注目されています。ご飯やパンといった主食を控えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか? 糖質は、消化器官で分解されて血液中に入ると血糖値を急激に上昇させます。また、細胞に取り込まれてエネルギーとして利用されますが、余ると、中性脂肪として脂肪細胞に蓄積されて内臓脂肪となってしまいます。 そのため、確かに糖質の摂り過ぎはよくありませんが、主食となる炭水化物は糖質と食物繊維からできていますので、炭水化物を減らす糖質制限ダイエットは、食物繊維が不足しやすいという問題点があります。 ミドリムシに含まれるパラミロンが食物繊維のように働くだけでなく、ユーグレナの摂取による血糖値に対する研究結果もあり、ミドリムシは糖質制限ダイエットをされている方にも強い味方になってくれます。
参考:株式会社ユーグレナ ヘルスケアラボ ユーグレナ研究レポート ユーグレナ摂取による血糖値に対する研究結果 https://www.euglab.jp/euglena/report/detail/000064.html
SNSで最近よく見かけるユーグレナの麹酵素ダイエット。 私たちが声を大にして言いたいことは「広告の内容を鵜呑みにしないこと」です。 「1週間で12キロ痩せました」「40代主婦が1週間で5キロ痩せに成功!」 といった広告に大きな期待をした結果、ユーグレナは期待外れと誤解されるのはとても残念です。 善玉菌と悪玉菌の勢力次第で、腸の健康状態は日々変わっていきますが、乳酸菌やビフィズス菌を摂ったからといってすぐ腸に定着するわけではありません。 腸内の菌のバランスが変わり、腸内環境が整えられるには、ある程度時間もかかります。 また成人の場合、「体重」はエネルギーの収支バランスの結果です。 エネルギーの摂取量と消費量を比べて、摂取量が多ければ体重は増え、少なければ体重は減ります。 急激な体重の減少は健康的にとても心配ですし、サプリだけで本当にそれだけ体重が減るのであれば、副作用などないのかと逆に怖くなります。 「ユーグレナ」にダイエットが期待される真の理由は ユーグレナにしか存在しない「パラミロン」、そして59種類の栄養素です。
食生活や生活習慣が多様化した現代は、過食や運動不足による「肥満」や「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の問題も少なくありません。肥満は糖尿病や高血圧・心筋疾患などの生活習慣病を始めとして数多くの疾患のもとにもなるため、単に美容目的ではなく、健康のためにダイエットをされる方も多いでしょう。 しかしながら、一方で、無理なダイエットが引き起こす栄養不足も見過ごせない問題になっています。 ちまたには、さまざまな流行のダイエット法がありますが、健康に悪影響を与えるものも少なくありません。 ダイエットで気をつけたいポイントは、極端に食事を減らしたり、特定の食品だけといった偏った食事によるダイエットは避けるということです。「1日1食だけ」や「おきかえダイエット」は、一時的に体重を減らしたとしても、すぐにリバウンドしてしまいます。 それだけでなく、ダイエットが原因でさまざまな体の不調を抱えることにもなりかねません。 ミドリムシは、無理なく健康的なダイエットに一役かってくれると期待されているのです。
参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト 健康的なダイエット:適切な体重管理で、健康づくりをしよう! https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-009.html
ミドリムシダイエットが注目されているのは、59種類の栄養素がダイエットで偏りがちな栄養バランスを整え、パラミロンが食物繊維のような働きをするためです。 ミドリムシで、必要な栄養素はしっかりと補い、不要なものは貯めない健康的なダイエットだからこそ、ミドリムシダイエットが注目を集めているのです。