パラミロンがもたらす効果について

最終更新日 2020年6月18日

監修:健康管理士・サプリメントアドバイザー
 槙田 美登里

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ユーグレナ(ミドリムシ)には、他の生物にはない特有成分「パラミロン」があります。
パラミロンはユーグレナ属(ミドリムシ)だけが産出する多糖で、ミドリムシの細胞内だけにしか存在しない固有の成分です。
顕微鏡で見ると、粒のような形に見えますが、鎖状のβ-グルカンがねじりあって、繊維状になったものが集まっています。
β-グルカンとはアガリスクや霊芝などのキノコ類や酵母類、海藻類に多く含まれている高分子結合の多糖類で健康維持に効果があるとしてサプリメントの素材としてだけでなく、医療の分野などさまざまな機関でも注目を集めている成分です。世の中にいろいろ成分が存在する中、昨今、ミドリムシが注目されたのはパラミロンを持っているからと言っても過言はありません。

パラミロンの構造と特徴

その形状は三重のらせん構造になっており、また多数の穴が空いている多孔質でその構造が多数の細かい穴が空いているため、吸着能力に優れています。
パラミロンは胃や腸で消化されにくいという特徴を持っています。

食物繊維といえばゴボウやキャベツなどの野菜を思い浮かべる人が多いかと思いますが、野菜の食物繊維はハチの巣のような構造なので、スポンジのように水を吸って腸から体の外に排出されます。しかしパラミロンは難溶性の(消化しにくい)食物繊維で水に溶けにくく、腸を通るときに粒子形態が変化しないので、腸に刺激を与えて活性化させているのではないかと考えられ、研究が続けられています。

ミドリムシは光合成によってパラミロンを生成します。

パラミロンはミドリムシの栄養の貯蔵エネルギーなのです。(エネルギーの貯蔵タンクのようなものです。)
パラミロンは複数あるミドリムシの種類すべてに存在しますが、その個数、形状、粒子の均一性は種によって特徴があり、ユーグレナの培養条件(温度、培地成分、光の有無等)によっても大きく影響を受けます。

通常ミドリムシの体内には20%~30パーセント前後の割合でパラミロンが存在しています。増殖の時期や培養条件、技術によって50%を超える場合もあります。

今や健康食品や様々な食品にも活用されていますが、難溶性の食物繊維であるパラミロンを加工して保湿性の高い化粧品まで誕生しています。

人間のみならず、犬の健康のためにドッグフードにも使用されるなどパラミロンを含むミドリムシは様々なシーンで活用が進んでいます。

また、ユーグレナは光合成によって二酸化炭素を利用して成長するときに、油脂を作り出します。これをバイオ燃料の原料として使用することができるのです。

そのため、ユーグレナは地球の食糧問題の解決、二酸化炭素削減による地球温暖化抑制の切り札として期待が寄せられ、また、医薬品への利用も検討されている成分で世界中でさまざまな研究が進められているのです。

パラミロンは食物繊維

パラミロンは食物繊維の仲間です。しかし、非常に珍しい物質であり、機能性の高い物質として期待が寄せられとても注目されています。

一般に、食物繊維は水に溶けにくい「不溶性食物繊維」と、水に溶ける「水溶性食物繊維」に分けられ、それぞれ特徴に違いを持っています。

不溶性食物繊維とは

  • ボソボソ、ザラザラとした食感
  • 玄米、大豆、ごぼうなど、穀類、豆類、野菜、キノコ類に多く含まれる
  • 血糖値の上昇抑制:ブドウ糖の吸収を緩やかにするため食後の血糖値上昇のピークを低下させる
  • 腸内環境の整備:水を吸着し膨らむことで、腸を刺激し、腸の蠕動運動を高める
  • 大腸での有害物質の滞在時間を短くし、有害物質の生成を抑制する

などが特徴です。


水溶性食物繊維とは

  • ネバネバ系とサラサラ系
  • ワカメ、こんにゃく、おくらなど、海藻や果物などに多く含まる
  • 血中LDLコレステロールの上昇抑制:胆汁酸を吸着し、胆汁酸の主な材料コレステロールの排せつを増加させる
  • 腸内環境の整備:腸内で水分を抱えてゲル状になり、余分な栄養素や有害物質を排せつする
  • 乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やし、悪玉菌を減少させる
  • 血圧上昇抑制:ナトリウムと結びつき便と一緒に排せつするため、血圧を下げる効果が期待される

などが特徴です。

パラミロンは、難溶性の食物繊維ですが、本来ならば水溶性物質しかもっていない働きを併せ持っています。

このような特徴を持った食物繊維は他にはありません。

頑固な悩みをスッキリと

パラミロンは難溶性なので腸を通るときに粒子の形状が変化しないため、腸に刺激を与えながら通過します。しかし、水溶性の食物繊維と同じように水分をため込んでくれるので、腸内で便をスムーズに運ぶサポートもしてくれます。
そのため、毎日の頑固な悩みにも嬉しい成分として期待されています。

そして、水溶性食物繊維と同じようにコレステロールを下げる効果や血糖値を下げる効果が期待されています。
さらに、善玉菌の増殖を手助けします。
つまり、パラミロンとは不溶性の食物繊維と水溶性食物繊維の両方の機能を共に持った機能性の高い物質なのです。このような特徴を持った食物繊維は他にはありません。

腸粘膜を刺激され蠕動運動が活発になると、その刺激が脳に伝わり体内代謝を活性化します。そうして腸内環境改善にすることによって、免疫機能が高まり病気に対する抵抗性が強化され、健康体質へと導かれるのです。

パラミロンと免疫力

パラミロンはばい菌の形ととてもよく似ています。そのため、パラミロンが腸内で免疫細胞に出会うと異物として勘違いし免疫細胞は戦う準備を始めます。
そこに最近やウイルスなど体に害を与える異物がやってくると、パラミロンのおかげで戦う準備は万端に整えられているため、体が守られやすくなるのです。

【参照情報】ユーグレナヘルスケアラボより
https://www.euglab.jp/lp/meneki/

他にも、ユーグレナやパラミロンの摂取によるさまざまな効果を示唆する研究結果も出ています。

  • ユーグレナの摂取により血糖値上昇の抑制を示唆する研究結果が確認されました
  • ユーグレナの2か月間の継続摂取でLDLコレステロール値の改善が確認されました
  • ユーグレナの摂取により、便秘改善効果を示唆する研究結果が確認されました
  • パラミロンの8週間の継続摂取で免疫のバランスの調整を行うことを示唆する研究結果が確認されました
  • ユーグレナおよびパラミロンの摂取でインフルエンザ症状を緩和する可能性が示唆されました
  • ユーグレナの摂取がスギ花粉症の症状を緩和する可能性が示唆されました
  • パラミロンの摂取でアトピー性皮膚炎の症状を緩和することを示唆する研究結果が確認されました
  • パラミロンの摂取により肝臓へのダメージの減少を示唆する研究結果が確認されました

【参照情報】ユーグレナヘルスケアラボ 研究レポートより
https://www.euglab.jp/euglena/report/

【関連記事】
ミドリムシの研究結果に基づく効果・効能【総まとめ】 >

ミドリムシはほうれん草などに含まれる葉緑素のクロロフィルも豊富に含んでいます。

クロロフィルは抗酸化作用やデトックスが期待されている成分です。

こうした性質によって、体のお掃除屋さんともいわれ、健康的な体型を維持したい方などにも嬉しい成分として注目されているのです。

【関連記事】
ミドリムシに含まれる59種類の栄養素 詳しくはこちら >

パラミロンはすごい!

不思議な物質パラミロン。
その特殊な構造や性質から、私たちの体の不要物を吸い取る掃除機のようですね。
食料危機で栄養不足に悩む発展途上国の問題がある一方、先進国では肥満、生活習慣病で悩む方が多くいます。

栄養成分を豊富に摂取できることに加えて、有害物質を排出することができるミドリムシが世界で注目されるのはこのためなのです。

ぜひ「必要な栄養素を摂りながら、不要なものを出す」という体の循環をつくってみてください。

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