ミドリムシ(ユーグレナ)の59種類の栄養素について健康管理士が詳しく解説【2022年度最新版】

最終更新日 2022年12月15日

監修:漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー
 望月 みどり

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ミドリムシにはおよそ1,000種以上も種類があり、その中でも上級とされている成分を「ユーグレナグラシリス」と呼びます。通販や店舗で販売されているミドリムシサプリメントに含有される成分はユーグレナグラシリスでビタミンやミネラル、アミノ酸不飽和脂肪酸など、なんと59種類もの栄養素が含まれています。栄養素の中には、人が体内ではほとんど合成できないものや、現代人に不足しがちなものも多く含まれています。
優れた栄養バランスを持つことで、様々な期待が寄せられています。
59種類の栄養素についてご紹介いたします。

ミドリムシに含まれる59種類もの栄養素とは

ビタミン14種類

α-カロテン/β-カロテン/ビタミンB1/ビタミンB2/ビタミンB6/ビタミンB12/ビタミンC/ビタミンD/ビタミンE/ビタミンK1/ナイアシン/パントテン酸/ビオチン/葉酸

ミネラル9種類

マンガン/銅/鉄/亜鉛/カルシウム/マグネシウム/カリウム/リン/ナトリウム

アミノ酸18種類

バリン/ロイシン/イソロイシン/アラニン/アルギニン/リジン/アスパラギン酸/グルタミン酸/ブロリン/スレオニン/メチオニン/フェニルアラニン/ヒスチジン/チロシン/トリプトファン/グリシン/セリン/シスチン

不飽和脂肪酸11種類

DHA/EPA/パルミトレイン酸/オレイン酸/リノール酸/リノレン酸/エイコサジエン酸/アラキドン酸/ドコサテトラエン酸/ドコサペンタエン酸/ジホモγ-リノレン酸

その他7種類

パラミロン(β-グルカン)/ゼアキサンチン/クロロフィル/ルテイン/プトレッシン/GABA/スペルミジン

ここからはミドリムシに含まれるそれぞれの栄養素の役割について説明していきます。

ビタミン

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ミドリムシには14種類のビタミンが含まれています。ビタミン自身は、体づくり、エネルギーを生成する成分ではありません。他の栄養素がうまく働くためのサポート役として重要な役割を果たしてくれます。
また、体の中ではほとんど生成されることができないので、食べ物やサプリメントから摂取する必要があります。
人が必要としているビタミンは13種と言われていますが、ミドリムシはその全てを持ち合わせています。
含まれるビタミンは下記の通りです。

α-カロテン/β-カロテン/ビタミンB1/ビタミンB2/ビタミンB6/ビタミンB12/
ビタミンC/ビタミンD/ビタミンE/ビタミンK1/ナイアシン/パントテン酸/
ビオチン/葉酸

ミネラル

ミドリムシには9種のミネラルが含まれています。
私たちにとってミネラルもとても重要な栄養素です。機能維持や調整の役割を果たしてくれます。ミネラルの中でもよく知られているのはカルシウムです。丈夫な歯や骨を作る成分として知られているとても大切なものです。また味覚を正常に保ち、皮膚や粘膜の代謝を助ける亜鉛や、不足してしまうと貧血などの原因にもつながる鉄など、健康維持にとって不可欠なものばかりです。
そしてミネラルは体で生成することができません。食べ物やサプリメントから摂取する必要があります。
ミドリムシに含まれるミネラルは下記の通りです。

マンガン/銅/鉄/亜鉛/カルシウム/マグネシウム/カリウム/リン/ナトリウム

アミノ酸

ミドリムシには18種類ものアミノ酸が含まれています。アミノ酸は私たちの体をつくるタンパク質の構成物質です。人が活動し生きていくための重要な働きを担っています。
また、皮膚や臓器、筋肉、髪、血液などの材料となります。全身に酸素を運んだり、ウイルスなどの外敵に働きかけるなどアミノ酸は活躍しています。
タンパク質は20種類のアミノ酸からつくられています。体内で合成できない必須アミノ酸9種と、体内で合成可能な非必須アミノ酸11種に分けられます。
必須アミノ酸は食べ物やサプリメントから摂取する必要があります。ミドリムシはこの必須アミノ酸9種を全て含んでいます。
また、食品中の必須アミノ酸の含有比率を評価するための数値『アミノ酸スコア』は83となっており、とてもバランス良くアミノ酸を含有していることがわかります。

アミノ酸スコア

ミドリムシに含まれるアミノ酸は下記の通りです。

バリン/ロイシン/イソロイシン/アラニン/アルギニン/リジン/アスパラギン酸/
グルタミン酸/ブロリン/スレオニン/メチオニン/フェニルアラニン/ヒスチジン/
チロシン/トリプトファン/グリシン/セリン/シスチン

不飽和脂肪酸

ミドリムシには11種類の不飽和脂肪酸が含まれています。
人の体の脂肪を構成している要素である脂肪酸は、その分子構造の違いから飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。
不飽和脂肪酸は植物や、魚の脂に多く含まれており、体内で合成できないため、食事やサプリメントから摂取する必要があります。
不飽和脂肪酸の有名なものにDHAやEPAがあります。きれいになりたい方に嬉しいオレイン酸もあります。
ミドリムシに含まれる不飽和脂肪酸は下記の通りです。

DHA/EPA/パルミトレイン酸/オレイン酸/リノール酸/リノレン酸/
エイコサジエン酸/アラキドン酸/ドコサテトラエン酸/ドコサペンタエン酸/
ジホモγ-リノレン酸

まだまだある、その他の栄養素

他にも、下記のような栄養素が含まれています。

パラミロン(β-グルカン)/ゼアキサンチン/クロロフィル/ルテイン/プトレッシン/GABA/スペルミジン

中でも注目したいのはパラミロン(β-グルカン)です。パラミロン(β-グルカン)はミドリムシ特有の物質です。形状はらせん状になっており、多数の穴が開いています。この特殊な形状を活かして、まるでスポンジのような構造をしています。
このように59種類の豊富な栄養素をしっかりと持ちながら、特殊な構造を活かして大きなメリットをもたらしてくれる優れものです。
栄養補給、健康維持のため、ぜひご活用してください。

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59種類の栄養素はそれぞれどれくらい入っているの?

一般的なマルチサプリメントの場合、たくさんの栄養素を補給するためには、複数のビタミンやミネラルなどを人口的に添加することがほとんどです。
一方、ミドリムシは、それ自体が59種類もの栄養素を保有しているという奇跡の生命体です。
では、ミドリムシには59種類それぞれの栄養素がどのくらい含まれているのか気になるところですが、すべての栄養素の正式な数字は発表されていません。
これは、ミドリムシが自然環境の中で生育するために、その時々の気温、日照などさまざまな自然条件の影響を受けて、採取の時期によって含まれる栄養素の量が必ずしも一定ではないためです。
しかしながら、栄養素は特定のものをたくさん補給するよりもバランスよく摂取することが最も大切です。
単独では十分に力を発揮できない栄養素も、他の栄養素と関わり合うことで、体内でそのパワーを最大限に発揮してくれます。
たとえば、ビタミンやミネラルなど栄養素をサプリで補う際には、数種類だけではなくバランスよくとることが大切なのです。
さらに、ミドリムシの栄養素は、人工的な栄養素と違って、多めにとっても過剰摂取になる心配がなく、安心して摂取できます。
バランスの取れた栄養素の補給、健康維持のため、ぜひご活用ください。

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監修:漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー 望月 みどり

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