本気の加齢臭対策で嫌なニオイを抑え込む!すぐ実践できる15の方法

最終更新日 2024年2月2日

監修:健康管理士・サプリメントアドバイザー・漢方養生指導士
望月 みどり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「加齢臭の対策を知りたい」と調べている方は、深刻な加齢臭に悩んでいるのではないでしょうか。

自分のニオイには鼻が慣れてしまい気づきにくいだけに、家庭や職場で周囲の人たちに不快な思いをさせていないかと、悩みは切実です。

マスクをしていても他人の体臭は気になるものです。

「すでに加齢臭の対策を試したけれど、効果がない……」と、困っている方もいるかもしれません。

加齢臭対策で大切なのは、どこから臭うのか、どうして臭うのか、加齢臭のメカニズムを理解したうえで、論理的に効果が期待できる対策を続けることです。

加えて、ひとつの対策だけ行うのではなく、複数の対策を、同時並行で継続することが必要です。

この記事では、加齢臭のメカニズムに沿って、「体の内側から」「体の外側から」の2つの方向性から、15個の加齢臭対策をご紹介しています。

最後までお読みいただくと、加齢臭を本気で抑え込む対策法がわかります。

ご紹介する15個の加齢臭対策を粘り強く続けていくことで、深刻な加齢臭を軽減させることができるはずです。

今日からすぐ実践できる対策もたくさんあります。さっそく見ていきましょう。

加齢臭の対策に取り組む前に押さえておきたいポイント

加齢臭がいつから始まるかには個人差がありますが、中年になると特有のニオイが発生するようになります。

加齢臭の対策をするうえでは、「何を狙って対策するのか」をハッキリ意識することが大切です。

同じ方法でも、意識しながら行うことで、効果を高めることができます。

対策に取り組む前に、押さえておきたいポイントをご紹介します。

1-1. 狙いは加齢臭の原因物質「ノネナール」を減らすこと

最も重要な結論からお伝えすると、加齢臭対策の狙いは、加齢臭の原因物質『ノネナール』を減らすことです。

加齢臭が持つ独特のニオイの正体は、皮脂の中に含まれる『ノネナール』という物質です。

ノネナールは、40代を過ぎると増えることがわかっており、実際に、40代男性の実に半数以上が、自分の体臭が変化したと感じています。ノネナールこそ加齢臭の不快なニオイの張本人といえます。

つまり、皮脂中のノネナールの量を減らすことができれば、加齢臭のニオイを抑えられるというわけです。

加齢臭は男性特有だと思われがちですが、女性ホルモンのバランスが急激に変化しはじめる40代女性も、同じようにノネナールが増加しはじめます。

そして、閉経を迎えた50代女性は、男性ホルモンが優位になることで皮脂量が増え、加齢臭が長く続く傾向があります。男女を問わず加齢臭対策は必要です。

1-2. ノネナールを減らすためにすべきこと

では、ノネナールを減らすためには、何をすべきなのでしょうか。2つのアプローチを見ていきましょう。

1-2-1. アプローチ① 体の内側からノネナールの生成を抑える

1つめのアプローチは「体の内側からノネナールの生成を抑える」ことです。

ノネナールが生成されるメカニズムを見てみましょう。

簡単にいえば、パルミトレイン酸が酸化分解すると生成されるのがノネナールです。

この過程には、『脂質』、『活性酸素(触れたものを強力に酸化させる酸素)』、『過酸化脂質(活性酸素によって酸化された脂質)』が関わっています。

ノネナールの生成を抑えるためには、ノネナールの原料となる脂質を減らすこと、酸化を防ぐことが重要と覚えておきまししょう。

1-2-2. アプローチ② 体の外側から生成されたノネナールを除去する

2つめのアプローチは「体の外から生成されたノネナールを除去すること」です。

ノネナールは皮脂の中に含まれますが、皮脂は毛穴の中にある皮脂腺から分泌され、肌の上に「皮脂膜」という膜を作ります。

肌の上に広がったノネナール入りの皮脂を除去することが、加齢臭を漂わせないために重要です。

まとめると、次のとおりです。

▼ 意識すべき加齢臭対策の狙い

  • 体の内側からノネナールの生成を抑える
  • 体の外側からノネナールを除去する

以上を踏まえたうえで、次章からは具体的な加齢臭対策を見ていきましょう。

加齢臭を「体の内側」から対策する9つの方法

加齢臭を「体の内側」から対策する方法を9つ、ご紹介します。

体の中へアプローチすることで、ノネナールの生成を抑える対策です。

一番のおすすめは、食事対策と体臭ケアサプリの併用です。

なぜなら、加齢臭対策を行うために食事だけでコントロールするのは現代社会においては難しいのが現状です。

加齢臭につながる食生活をできるだけ改善し、サプリメントを併用することで、効率的かつ効果も期待できるからです。

それでは詳しく説明していきましょう。

2-1. 食事での対策

2-1-1. 脂質を取り過ぎない

1つめの対策は「脂質を取り過ぎない」ことです。

脂質を取り過ぎると、皮脂の分泌量が増え、ノネナールが多く生成されてしまいます。

例えば、揚げ物や焼肉などの脂質が多い食事を取った翌日、顔がベタベタしたりテカったりした経験はありませんか。

このベタつきやテカりは、過剰な脂質が体内に入ったことで、皮脂量が増えたために起きる現象です。

特に近年では、食生活の欧米化(脂肪の摂取量の増加)により、血管内に蓄積したコレステロールが皮脂の分泌を増加させ、これが加齢臭を加速させていると考えられています。

具体的には、以下の食べ物はできるだけ避けるようにしましょう。

▼ 脂質を多く含む食べ物

  • 脂身の多い肉類(牛バラ肉、サーロイン、豚バラ肉、鶏皮つきの鶏肉など)
  • バター、生クリームなどの乳脂肪を使った洋菓子(ケーキ、アイスクリームなど)
  • 揚げ物(フライドポテト、から揚げ、トンカツなど)
  • スナック菓子(ポテトチップスなど)

食事全体としては、和食中心の食生活に切り替えると良いでしょう。和食であれば、自然と脂質の摂取量を適量に抑えることができます。

2-1-2. 抗酸化物質を含む食べ物を摂取する

2つめの対策は「抗酸化物質を含む食べ物を摂取する」ことです。

前述のとおり、脂質やパルミトレイン酸が「酸化」することで、ノネナールが生成されます。つまり、酸化を防止することが大切なのです。

『抗酸化物質』は、酸化に対抗して、脂質やパルミトレイン酸が酸化しないようにはたらきかける物質です。

抗酸化物質をしっかり取ることで、ノネナールの生成を抑えることができます。

代表的な抗酸化物質は、ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールです。

日々の食生活の中へ、ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールを積極的に取り入れていきましょう。

▼ ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールを多く含む食べ物

抗酸化物質 多く含まれる食材
ビタミンC キウイ、アセロラ、イチゴ、
オレンジ、みかん、ぽんかん、
レモン、パイナップル、
ブロッコリー、カリフラワー、ピーマン、
さつまいも、じゃがいも、にがうり、
菜の花、モロヘイヤなど
ビタミンE アボカド、アーモンド、落花生、枝豆、
かぼちゃ、にんじん、玄米、きゅうり、
ほうれん草、オリーブオイル、
うなぎ、さんま、いわしなど
ポリフェノール アントシアニン ブルーベリー、カシス
レスベラトロール ぶどう
イソフラボン 大豆
セサミン ゴマ
ヘスペリジン みかん
クルクミン ウコン
カテキン 緑茶
タンニン

2-2. 体臭ケアのサプリメントを飲む

2つめの対策は「体臭ケアのサプリメントを飲む」ことです。

体臭ケアのサプリメントを選ぶ場合、ニオイケア成分が単体(1種類)ではなく、下記の成分が複数配合されているタイプがおすすめです。

どのような成分を含んでいるのがおすすめか詳しく説明していきます。

1)消臭成分

体臭サプリの消臭成分は、植物のポリフェノールや植物由来の酵素などが配合されている場合がほとんどです。

体臭には、トリメチルアミン、メチルカプタンなどの悪臭成分や、アンモニア臭、イオウ系の臭いなどさまざまな臭いがあります。

どの臭いに効果を発揮する成分が、どれくらい入っているのかを確認するといいでしょう。

2)乳酸菌

ストレスで善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れて腸内環境が悪化していると、腸内で老廃物が腐敗して臭いを発生させます。

腸の中で発生した腐敗臭は、腸管から血液中に取り込まれるために、臭い成分を含んだ血液が全身をめぐることになります。

これが皮膚表面に送られて汗と一緒に排出されてしまうことで、汗臭になってしまいます。

だから、アンモニア臭対策には腸内環境を整えることがとても重要です。

善玉菌を増やす乳酸菌が含まれた体臭サプリを選ぶといいでしょう。

3)抗酸化成分

体の中に活性酸素が増えると、体内の皮脂も酸化が進んで臭いの原因になります。

活性酸素を抑える抗酸化成分が含まれたものを選ぶことも大切です。

例えば、植物性乳酸菌が含まれるサプリメントなら、腸内の活性酸素を減らす効果も期待できます。

この記事でご紹介した加齢臭対策との相乗効果が見込めるでしょう。

複数の加齢臭対策を行っている場合、それらすべての土台を底上げしてくれるのが、体臭ケアのサプリメントとイメージしてください。

なかには「体臭サプリメントだけで大幅に加齢臭が気にならなくなった」という方もいますので、早めに始めてみましょう。

2-3. 生活習慣の改善

2-3-1. 30分以上の運動を週2回以上する

4つめの対策は「30分以上の運動を週2回以上する」ことです。

運動は、2つの点において、加齢臭対策に役立ちます。

1つめは、運動により体内の脂肪を燃やすことで、皮脂の分泌量を減らすことができる点。コレステロールが蓄積していると皮脂量が増える原因となりますから、運動で余分な脂肪は燃やしましょう。

2つめは、汗をかくことで、毛穴の中に詰まった皮脂を押し出すことができる点です。下図は、毛穴のイメージ図です。

毛穴の中には、皮脂腺(皮脂の出口)のほかに、汗の出口(汗腺)もあります。定期的に汗をかくことで、毛穴の中の皮脂まで押し出すことができます。

「では、どの程度の運動をすれば良いの?」というのが、知りたい点かと思います。

厚生労働省の健康づくりのための身体活動基準2013によれば、すべての年代に共通して、「運動習慣をもつようにすること」「具体的には30分以上の運動を週2日以上行うこと」が望ましいとされています。

運動習慣がない方は、この機会に運動習慣を持ち、週に2回以上継続するようにしましょう。

ただし、注意点として、激し過ぎる運動は、逆に活性酸素を増やしてしまうリスクがあります。無理なく気持ちよさを感じられる運動を、コンスタントに続けていきましょう。

▼ 加齢臭を防ぐ運動のポイント

  • 運動習慣を持つ
  • 30分以上の運動を週に2日以上行う
  • 激し過ぎる運動は避ける

2-3-2. 自分にとって快眠といえる睡眠時間を確保する

5つめの対策は「自分にとって快眠といえる睡眠時間を確保する」ことです。

睡眠不足は腸内の活性酸素を増加させると考えられています。

加齢臭を抑えるためには、十分な睡眠時間を確保しましょう。十分な睡眠時間を考えるうえで重要なのは「何時間寝たか」よりも「自分にとって快眠といえるかどうか」です。

快眠を得るためには、生活習慣の工夫が役立ちます。

▼ 快眠を得るための生活習慣の工夫

  • 規則正しい生活(毎日同じ時間に起床し同じ時間に就寝する)
  • 運動習慣を持つ(運動するタイミングは就寝の3時間前が理想)
  • 入浴で体温を一時的に上げる(入浴するタイミングは就寝の2〜3時間前が良い)
  • 起床したらカーテンを開けて明るい光を浴びる・夜は強い光を避ける
  • カフェインは就寝の5〜6時間前から避ける
  • 寝酒は避ける

出典: 快眠と生活習慣 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

2-3-3. ストレスを解消する

6つめの対策は「ストレスを解消する」ことです。

慢性的な精神的なストレスは、活性酸素を増やすことが研究で示唆されています(出典:精神的ストレスと酸化的ストレスのストロークに関する研究)。

つまり、悩み事、不安、イライラなどを抱えて、精神的・心理的ストレスを感じ続けると、ストレスによって加齢臭が悪化するリスクがあるのです。

ストレスを抱え続けないよう、ストレスをケアする工夫を行いましょう。

ストレスをケアするうえで重要なのは、自分の「ストレスサイン」を知っておくことです。

▼ ストレスサインの例

  • 不安や緊張が高まって、イライラしたり怒りっぽくなる
  • ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
  • 気分が落ち込んで、やる気がなくなる
  • 人づきあいが面倒になって避けるようになる
  • 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
  • 寝つきが悪くなったり、夜中や朝方に目が覚める
  • 食欲がなくなって食べられなくなったり、逆に食べすぎてしまう
  • 下痢したり、便秘しやすくなる
  • めまいや耳鳴りがする

引用: ストレスのサイン|厚生労働省

自分のストレスサインをあらかじめ理解していれば、サインが出たときに「ああ、いま自分はストレスを感じているのだな」と、早めに自覚することができます。

ストレスサインに気づいたら、十分に休息をとり、気分転換をするなど、早めにセルフケアをするようにしましょう(参考:みんなのメンタルヘルス|厚生労働省)。

2-3-4. 紫外線カットをしっかりする

7つめの対策は「紫外線カットをしっかりする」ことです。

紫外線を浴びると、皮膚の中では活性酸素が生成されることが、研究により明らかになっています。

紫外線をできるだけカットして、皮膚の中で活性酸素が生成されないようにすることが大切です。

紫外線をカットするうえで心掛けたいポイントは次のとおりです。

▼ 紫外線をカットするポイント

  • 紫外線の強い時間帯を避ける
  • 日陰を利用する
  • 日傘を使う、帽子をかぶる
  • 衣服で覆う
  • サングラスをかける
  • 日焼け止めを上手に使う

出典:紫外線 環境保健マニュアル 2020|環境省

紫外線は夏だけでなく一年中、降り注いでいます。加齢臭対策のためには、年間を通してしっかり紫外線対策を行いましょう。

2-3-5. アルコールの量を1日20g(ビール中瓶1本程度)以下にする

3つめの対策は「アルコールの量を1日20g(ビール中瓶1本程度)以下にする」ことです。

お酒の飲み過ぎは、体内の活性酸素を増やします。肝臓がアルコールを分解するときに、活性酸素が発生するためです。

活性酸素は、強力な酸化力を持つ酸素。活性酸素が増えれば、酸化が促進されてノネナールが増えてしまいます。

加齢臭対策をするうえでは、お酒はやめるのが理想的です。「お酒はやめられない」という方は、飲み過ぎに注意しましょう。

厚生労働省の示す指標では、節度ある適度な飲酒は1日平均「純アルコールで20g程度」の飲酒とされています。

「純アルコールで20g程度」とは、およそ以下の通りです。

  • ビール中瓶1本
  • 日本酒1合
  • チュウハイ(7%)350mL缶1本
  • ウィスキーダブル1杯

この量を超えて飲まないようにすることが、加齢臭対策につながります。

参考:飲酒のガイドライン | e-ヘルスネット(厚生労働省)

2-3-6. タバコをやめる

8つめの対策は「タバコをやめる」ことです。

タバコの煙の中には、活性酸素が含まれています(参考:土屋正彦,真鍋雅信「タバコと活性酸素」)。

ここまで「いかにして活性酸素を減らすか?」という対策を、いくつもご紹介してきました。それほど、加齢臭対策と活性酸素は、切っても切り離せない関係にあります。

しかし、タバコを吸うと、活性酸素を自ら体に取り入れることになってしまうのです。

そのうえ、タバコのニオイと加齢臭が入り混じって、加齢臭のニオイ以上の悪臭が漂うのも、タバコの問題点です。

加齢臭対策と喫煙は、両立させることができません。加齢臭を軽減させたいなら禁煙しましょう。

加齢臭を「体の外側」から対策する6つの方法

次に、体の外側から対策する方法をご紹介します。

「生成されたノネナールを臭わせない」のが、外側からの加齢臭対策の狙いです。

6つの方法をご紹介します。

3-1. 加齢臭専用のボディソープ・シャンプーで洗う

1つめの対策は「加齢臭専用のボディソープ・シャンプーで体と頭を洗う」ことです。

ノネナールを含んだ皮脂をスッキリ除去するためには、加齢臭専用に開発されたボディソープやシャンプーを使うと効果的です。

ボディソープやシャンプーは「加齢臭対応」と明記された商品を選ぶと良いでしょう。配合成分としては『カキタンニン』や『カテキン』などのポリフェノール入りのものがおすすめです。

というのは、ポリフェノールは加齢臭に効果的であることが、研究で示唆されているからです(出典:ポリフェノール配合石鹸による中高年男性の加齢臭低減効果)。

加齢臭専用のボディソープやシャンプーを使って、洗浄するときには、加齢臭が発生しやすい部位を重点的に洗いましょう。

とくにシャンプーは、髪を洗うというよりも頭皮をしっかり洗うことが大切です。

加齢臭が発生しやすい部位は、頭、耳の後ろ、首の後ろ、胸元、お腹、背中です。

▼ ポイント

  • 加齢臭に対応したシャンプー・ボディソープを選ぶ
  • 配合成分は『カキタンニン』や『カテキン』がおすすめ
  • 洗浄時は加齢臭が発生しやすい頭、胸元、お腹、耳・首の後ろ、背中を念入りに洗う

3-2. 入浴時は湯船に浸かる

2つめの対策は「入浴時は湯船に浸かる」ことです。

加齢臭の原因物質であるノネナールは、皮脂に含まれています。皮脂は油ですから、温めることで落ちやすくなります。

これはキッチンなどの油汚れを落とす際と同じ原理です。油は冷えると固まり、温めると柔らかくなります。

同じように、加齢臭入りの皮脂を落とすためには、湯船に浸かって全身を温めることが効果的です。

温めると毛穴が開くので、毛穴の中の皮脂まで落としやすくなるメリットもあります。

加齢臭対応の入浴剤などもあります。

加齢臭が出やすい首まで浸かって、じんわりと体を温めましょう。15分以上を目安としてください。

注意点としてお湯の温度が熱すぎると、逆に乾燥して皮脂が分泌しやすくなることがあります。適切な温度は38度〜40度以下です。

▼ 加齢臭対策に効果的な入浴法

  • 湯船に首まで浸かる
  • お湯の温度は38度〜40度以下にする
  • 体全体が温まるまで15分以上を目安にする

3-3. 日中は首・耳の後ろ・胸元・お腹・背中を拭く

3つめの対策は「日中は首・耳の後ろ・胸元・お腹・背中を拭く」ことです。

皮脂は24時間分泌されています。1日1回お風呂でキレイに洗浄したとしても、時間が経つと皮膚の上に出てきます。

そのまま放置すると加齢臭が漂う原因になりますから、小まめに拭き取るようにしましょう。

加齢臭が出やすい首・耳の後ろ・胸元・お腹・背中を拭くと、加齢臭を軽減できます。

フェイシャルシートやボディシートを携帯して、1日2〜3回、拭き取るのがおすすめです。

▼ 日中に行いたい加齢臭除去

  • 1日2〜3回、皮脂を拭き取る
  • 加齢臭が出やすい首・耳の後ろ・胸元・お腹・背中を拭く
  • フェイシャルシートやボディシートを携帯する

3-4. 肌に触れた衣類は念入りに洗濯する

4つめの対策は「肌に触れた衣類は念入りに洗濯する」ことです。

加齢臭は、衣類からも漂います。肌に触れた衣類には、皮脂が移るためです。

衣類に移った皮脂が落とし切れないと、いくら肌を清潔にしていても、衣類から加齢臭が出てしまいます。

肌に触れた衣類は、念入りに洗濯しましょう。ポイントは「皮脂汚れ」を落とすことです。

洗濯洗剤は「皮脂汚れに強い」とアピールしている洗剤を選ぶと、皮脂が落としやすくなります。

「皮脂汚れ落とし専用のつけおき洗剤」も市販されています。通常の洗剤で思うような効果が得られない手強い加齢臭の場合には、つけおき洗剤も試してみましょう。

3-5. 枕カバー・シーツを頻繁に洗濯する

5つめの対策は「枕カバーとシーツを頻繁に洗濯する」ことです。

衣類と同様に、枕や布団も加齢臭入りの皮脂が移りやすいものです。

寝ている間はたくさんの汗をかきます。暖かい布団の中で長時間かいた汗が放置されるため、寝起きの体臭は強くなります。

さらに、枕や布団は、ちょうど加齢臭が発生しやすい部位(頭、首・耳の後ろ、お腹、背中)に長時間触れているため、強烈なニオイが出ることがあります。

枕や布団に加齢臭が移っているのに、洗濯せずそのまま就寝すると、今度は枕や布団から体にニオイが戻ってしまうことがあるので、注意してください。

枕カバーとシーツは、できれば毎日洗濯したいものです。

毎日の洗濯が難しい場合には、枕カバーやシーツの上にタオルを敷いて寝るようにし、敷いたタオルを小まめに取り替えるなど工夫しましょう。

3-6. デオドラント剤は加齢臭対応のものを選ぶ

6つめの対策は「デオドラント剤は加齢臭対応のものを選ぶ」ことです。

デオドラント剤は、肌に塗ることでニオイを抑えてくれるアイテムです。加齢臭にも効果的ですが、加齢臭対応のデオドラント剤を選ぶことが重要になります。

デオドラント剤をはじめとした体臭対策グッズには、汗臭、足のニオイ、ワキガなど、さまざまな種類があるのですが、体臭の種類によってアプローチが異なります。

また、体臭を隠すために香水やフレグランス製品を使う方法もありますが、これも使い方を誤るとニオイが混ざって不快なニオイを発生させる場合もあります。

デオドラント剤を購入する際には、商品の説明文をよく読み、加齢臭に対応したデオドラント剤か確認しましょう。

商品の説明文に「加齢臭対応」と明記されているデオドラント剤を選ぶようにしてください。

まとめ

加齢臭の対策は、「体の内側」「体の外側」の2つの方向からアプローチすると効果的です。

体の内側の加齢臭対策の狙いは、ノネナールの生成を抑えることです。ノネナール生成のメカニズムに沿って、

  • 脂質
  • パルミトレイン酸
  • 活性酸素
  • 過酸化脂質

の4つを抑える対策を行います。

体の外側の加齢臭対策の狙いは、生成されてしまったノネナールを除去しニオイの広がりを抑えることです。

それぞれの対策の一覧表はこちらです。

狙い 具体的な対策方法
内側からの
加齢臭対策
ノネナールの
生成を抑える
  • 脂質を取り過ぎない
  • 抗酸化物質を含む
    食べ物を摂取する
  • アルコールの量を
    1日20g(ビール中瓶1本程度)
    以下にする
  • 30分以上の運動を
    週2回以上する
  • 自分にとって快眠といえる
    睡眠時間を確保する
  • ストレスを解消する
  • 紫外線カットをしっかりする
  • タバコをやめる
  • 体臭ケアのサプリメントを飲む
外側からの
加齢臭対策
ノネナールを
除去する
  • 加齢臭専用の
    ボディソープ・シャンプーで洗う
  • 入浴時は湯船に浸かる
  • 日中は首・耳の後ろ・
    胸元・お腹・背中を拭く
  • 肌に触れた衣類は
    念入りに洗濯する
  • 枕カバー・シーツを
    頻繁に洗濯する
  • デオドラント剤は
    加齢臭対応のものを選ぶ

これらの対策を、粘り強く毎日続けることで、加齢臭が減っていくことを実感できるでしょう。

1つ2つの対策だけ行うのではなく、できる限り多くの対策を並行して実行することが、加齢臭対策のコツとなります。

ぜひ今日からスタートしてみてください。

監修

健康管理士・サプリメントアドバイザー・漢方養生指導士 望月 みどり