デリケートゾーンのニオイの原因、対策を専門家が詳しく解説

最終更新日 2021年10月15日

監修:漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー
望月 みどり

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女性のデリケートゾーンのニオイのことで、悩んでいる人は多くいますが、なかなか周りの人には相談しにくく、また対策をしている人も少ないのが現状です。
ほおっておくと、ニオイ以外のことでもトラブルにつながってしまうこともあります。
この記事は、デリケートゾーンのニオイの原因と対策について、専門家が詳しく解説します。

デリケートゾーンの臭い 5つの原因

デリケートゾーンのニオイの原因は様々で人により異なります。
代表的な原因をここでは紹介します。

皮膚トラブルから生じるニオイ

デリケートゾーンは、汗を出す汗腺が多い上に、生理の経血やおりものに触れるなど、高温多湿でムレやすい場所です。

そのため、かゆみやかぶれなどの皮膚トラブルが起きやすい場所でもあります。

生理用のナプキンやおりものシートの長時間の使用、通気性の悪い素材や締めつけの強い下着などは、ムレて雑菌が繁殖しやすく、皮膚トラブルやニオイの原因になります。これは年齢や出産経験に関係なく一般的に多い原因です。

陰部の病気から生じるニオイ

健康な女性の膣の中には他の細菌が繁殖を防ぐためにデーデルライン桿菌という良い菌がいて、膣内は強い酸性の状態に保たれています。このため、膣は少し酸っぱいニオイがすると言われています。

しかし、膣内のpH値のバランスが崩れてバリア機能が弱くなると、悪い菌が増えて生臭いようなニオイがすることがあります。いつもよりニオイが強い、いつもと違ったニオイがする場合は、膣内の異常のサインかもしれません。

代表的な婦人科系の病気

  • 細菌性腟症
  • カンジダ腟炎
  • トリコモナス腟炎
  • クラミジア感染症

もし、おりものの変化や、痛み、かゆみ、不正出血などの症状をともなうようであれば、早めに婦人科を受診しましょう。

参考: クリニックフォア

体質から生じるニオイ

汗を分泌する「汗腺」には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。エクリン腺から出る汗はサラッとしたニオイの少ない汗ですが、アポクリン腺から出る汗はニオイの強い汗です。特にアポクリン腺からの汗の分泌が多く、独特な臭いを放つ体質を腋臭症(えきしゅうしょう)、通称ワキガとよびます。

脇の下や外陰部、乳輪、耳はアポクリン腺が多い場所です。そのため、ワキガ体質の人は、デリケートゾーンのニオイも気になるという場合が多いです。耳垢が湿っている人は、ワキガである場合が多いとも言われています。

また、体質から生じるニオイは腸内環境の乱れや、からだの酸化、体内での細菌の繁殖などさまざまです。これらの原因からニオイが発生する場所は頭、脇、足など様々で、デリケートゾーンから発生する女性もいます。

体質から発生するニオイに対しては、体質の改善を行う必要があります。

最近では体質にアプローチし、ニオイの原因を根本から解決するニオイ対策のサプリメントも登場し、注目を集めています。

参考:ScienceDirect

生活習慣から生じるニオイ

生活習慣から生じるニオイの原因は大きく二つに分かれます。

ひとつは、洗いすぎ

そしてもうひとつは免疫力低下につながる生活です。

膣の中は、細菌などの侵入を防ぐために、強い酸性の状態に保たれています。そのため、アルカリ性の石鹸で洗いすぎると、pHバランスが崩れて、雑菌が繫殖しやすくなってしまいます。清潔にしているつもりが、かえって雑菌が繁殖してニオイを発生しやすい環境を作ってしまっている場合もあります。

また、忙しい毎日を送っていると、どうしてもストレスや睡眠不足になりがちです。これが、原因で免疫力が低下してしまうと、膣内環境も乱れてしまうことになります。膣内環境の乱れがニオイとして表れてくることがあります。

加齢によるニオイ

若い女性に発生するラクトンという甘い香りは20代後半から年齢を重ねるごとに減少していくことがわかりました。

参考:ロート製薬

更年期を迎え、女性ホルモンの分泌が減少すると、腟の自浄作用も弱まってニオイが発生しやすくなります。
また、加齢によって、骨盤底筋という骨盤を支える筋肉の弱まりから、尿モレを経験する人も多くなります。

参考:Flo

デリケートゾーンの臭いが出やすい人の5つのケース

では、デリケートゾーンのニオイが出やすい人はどんな人でしょうか。5つのケースについて説明します。

ここから、ちょっとした、日々の生活習慣を改善することで対策できる人も多くいます。

デリケートゾーンの臭い 5つの対策

原因や起こりやすいケースがわかりましたので、次はどのように対策すれば、デリケートゾーンのニオイの悩みかた解放されるかを5つの対策から説明します。

いつも清潔にしておく、でも洗いすぎは逆効果

デリケートゾーンは、排泄物、経血、おりものなどに触れるやすいため、いつも清潔にしておくことは大切です。
しかし、洗いすぎると、膣内を酸性に保つことができなくなり、自浄作用も低下してしまい細菌の繁殖を防ぐことができなくなります。
タオルやスポンジでゴシゴシこすらず、指で丁寧に優しく洗いましょう。
ニオイが気になる場合は、デリケートゾーン用のソープを使用すると効果的です。よく泡立てて、すすぎ残しがないようにぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。

ムレをケアする

締めつけの強い下着や通気性の悪い素材は、ムレの原因になります。
通気性や肌へのやさしさを優先した下着を身に着ける時間ができるだけ長くなるように、TPOで下着を使い分けるようにしましょう。
生理用のナプキンやおりものシートの長時間の使用もムレの原因になります。こまめに交換しましょう。

おりもの、かゆみをケアする

おりものの異常やかゆみがある場合は、病気の可能性もあります。
かゆくて、トイレのたびに、洗浄便座で洗いすぎる、トイレットペーパーでごしごしと拭くなどを繰り返すと、皮膚を痛めて余計に悪化させてしまいます。
違和感があれば、早めに専門医を受診しましょう。

食生活を見直す

外陰部に多いアポクリン腺から出る汗のニオイは、食べたものの影響を大きく受けます。
肉や乳製品などの動物性タンパク質や脂肪分の多い食べ物がばかりだと、ニオイの強い汗になりがちです。
肉や乳製品は控えめにして、豆類などの植物性のタンパク質や魚、野菜類を意識して摂取するようにしましょう。

ストレスをケアする

ストレスで女性ホルモンのバランスが乱れると、デリケートゾーンにも影響を与えます。
ストレスや睡眠不足、疲れは、免疫力を低下させて腸内環境、膣内環境を悪化させてしまいます。適度な運動や質の良い睡眠を心がけて、ストレスをため込まないようにしましょう。

デリケートゾーンのニオイケアというと、とにかくよく洗って消臭しなければと考えがちです。

しかし、清潔に保つことはもちろん、実は身体の中からケアをして、ニオイの発生を防ぐこともとても大切なのです。

まとめ

ニオイの原因のほとんどは、体質や生活習慣からおこっているものがほとんどです。
日常生活を見直す、常に清潔を保つなど心がけてください。
また、体質改善はなかなか難しいものです。食生活を見直すとともに、
サプリの併用することで、早い解決になることもあります。
ニオイの原因は病気が潜んでいる場合もあるため、気になる方は医師の診断をうけることを
おすすめします。

監修

漢方養生指導士・健康管理士・サプリメントアドバイザー 望月 みどり