【医師監修/サプリメントアドバイザー執筆】更年期の「体があちこち痛い」原因は?部位別のメカニズムと健やかな毎日をサポートする対策

2026. 05. 20
監修:松村 圭子 プロフィールを見る >

日本産科婦人科学会専門医
成城松村クリニック院長
若い世代の月経トラブルから更年期障害まで、女性のカラダをトータルサポートしている。

(https://www.seijo-keikoclub.com/)

「なんだか体全体が痛い」
「日常生活において、以前より体を動かしにくいと感じる」
40代、50代と年齢を重ねる中で、このようなお悩みを抱えていませんか?

多くの女性が避けて通れない更年期は、ホルモンバランスが大きく変化するため、心身にさまざまな不調が現れやすい時期です。

実際に当メディアが独自に実施した調査アンケートで、「あなたの体験した(または体験している)更年期症状をすべて教えてください」と尋ねたところ、「肩こり」が41.2%、「腰痛」が22.5%という結果になりました。

さらに、頭痛や腹痛といった肩こりや腰痛とは経路が異なる不調も含め、体のあちこちが痛いと悩む方が多くいらっしゃることがわかっています。

このように「体のあちこちが痛む」といった症状は、日々の生活に支障をきたし、ストレスの大きな原因にもなります。

年齢とともに変化するカラダのメカニズムを正しく理解し、適切に対処していくことが、毎日をイキイキと過ごすための第一歩です。

※参照: https://www.sixthsenselab.jp/puravida/articles/research_experience_menopuase/​​
読んでいただく前に:取り入れる際のご注意
本記事の後半で紹介する栄養補助食品(サプリメント等)は、健やかな日々をサポートするための食品です。ごくまれに体質に合わない方もいらっしゃるため、不安がある場合は少量から様子を見てください。また、持病のある方や薬を常用されている方、日常生活に支障をきたすほど痛みが強い場合は、自己判断せず、まず医療機関を受診し医師にご相談ください。
【この記事の概要】
更年期の「体があちこち痛い」主な原因は、エストロゲンの減少により関節の滑膜の働きが弱まることです。対策には、適度な運動や入浴による血行促進に加え、大豆イソフラボンや東洋医学の知恵(和漢植物など)を取り入れたサプリメントでの栄養補給が有効です。

【第1章】更年期に体があちこち痛くなる原因とリウマチとの違い

監修:医師 松村 圭子

1-1. 更年期で体があちこち痛くなる原因

「最近なんだか体が重くて痛い」という方は、更年期による変化が影響しているかもしれません。

更年期とは閉経の前後10年間を指し、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が大きく減少するのが特徴です。

体があちこち痛くなる主な原因は、このエストロゲンの急激な減少にあります。

エストロゲンは、体のさまざまな部分の健康を守る役割を担っており、とくに、関節の内側を覆う「滑膜(かつまく)」をサポートし、動きをスムーズにするために非常に重要です。

更年期に入りエストロゲン分泌量が減少すると、滑膜の働きが弱まり、以下のような状態として表れやすくなります。

  • 関節のこわばりや痛み
  • 体のだるさや動きづらさ
  • 筋肉の違和感

1-2. 更年期とリウマチの違い

更年期の関節の痛みは、自己免疫疾患のひとつである「リウマチ」の初期症状と非常によく似ています。40代から発症するケースが多い点も共通しているため、「もしかしてリウマチかも?」と不安になる方は非常に多いです。

しかし、以下のような異なるポイントがあります。

痛みの部位 更年期は関節や筋肉全体など幅広いのに対し、リウマチは主に手指や膝などの関節です。
朝のこわばる時間 更年期は「長くても30分以内」ですが、リウマチは「1時間以上続く」傾向があります。

「どんどん痛みが悪化する」「痛みが長時間続く」といった場合は、自己判断せずリウマチの検査を受けてみましょう。

【第2章】【部位別】更年期に起こりやすい痛みの症状と原因

監修:医師 松村 圭子

更年期における痛みの原因や症状は、部位によって異なる場合があります。代表的な部位ごとのメカニズムを解説します。

2-1. 頭

更年期に頭痛が起こりやすくなるのは、自律神経の乱れが主な原因です。エストロゲンの分泌が不安定になると、自律神経のバランスも崩れやすくなります。

その結果、頭の血管の収縮と拡張が激しくなり、周囲の神経が刺激されることで片頭痛のような痛みが起きやすくなります。

2-2. 肩

肩から首にかけての重さや、肩甲骨まわりのハリは、ホルモンバランスの変化による水分の滞り(むくみ)が原因のひとつです。

また、気分の落ち込みにより姿勢が悪くなったり、筋肉が緊張して血行が悪くなったりすると、肩まわりに疲労物質がたまり痛みに繋がります。

2-3. 手足

手足の痛みや、朝起きたときの手のこわばりは、エストロゲンの減少による血流の変化が大きく影響しています。

2-4. 腰・背中

腰や背中の痛みは、運動不足や加齢による筋力低下に加え、更年期の自律神経の乱れが引き金となります。

とくに女性は家事などで前屈みの姿勢が続きやすく、背中周りの筋肉が固まりやすい傾向があります。

2-5. 関節

関節の痛みは、エストロゲンの減少による「滑膜」の働き低下が直接的に関係しています。

さらに、エストロゲンの減少によってコラーゲンの生産も減るため、関節周辺の柔軟性が低下し、動かしづらさや痛みが出やすくなります。

【第3章】痛みを我慢しないで!放置するリスクと気づきたいサイン

監修:医師 松村 圭子

「痛いけど病気じゃないし…」と体の痛みを放置すると、さらに悪化してしまう可能性があります。

3-1. 慢性疾患に移行する

更年期による体の痛みを我慢し続けると、すぐに対処すれば一時的で済むはずだった痛みが、何ヶ月も続く慢性的な痛みに変わる可能性があります。

痛みを感じる神経が敏感になり、わずかな刺激にも強く反応してしまうようになります。放置すると、線維筋痛症や骨粗鬆症といった疾患に繋がるケースもあります。

3-2. メンタル不調になる

慢性的な痛みが続くと、それだけで気分が沈んでしまいます。

気分が落ち込むことで活動量が減り、さらに筋力が低下して体の痛みが増幅する、という悪循環にはまってしまう可能性もあります。

3-3. 違う病気を見逃す

更年期障害に隠れて、重大な疾患の兆候が体の痛みとして表れているケースがあります。

心筋梗塞や狭心症など、心臓の病気は初期症状が肩こりや背中の痛みとして表れることがあります。「長い間体が痛む」「良くならない」という方は、医療機関を受診してください。

【第4章】痛みを和らげるために!今日からできる一般的な生活習慣

監修:医師 松村 圭子

更年期の体の痛みを穏やかにするためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。今日からできる4つの基本ケアをご紹介します。

4-1. 適度な運動を取り入れる

ウォーキングなどの軽い運動は、血流を促し、乱れがちな自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。

「エレベーターではなく階段を使う」「家の中で軽くストレッチをする」など、無理のない範囲で日常的に体を動かす習慣を取り入れましょう。

4-2. 食事を見直す

体があちこち痛む場合は、日々の食事のバランスを見直すことが大切です。

青魚、ナッツ類、オリーブオイル、緑黄色野菜などを積極的に取り入れるとよいでしょう。

一方で、加工食品や白砂糖の多いスイーツ、揚げ物などは、できるだけ控えることをおすすめします。

4-3. 入浴する

湯船にゆっくりと浸かることで血行が良くなり、体全体がほぐれます。

食後すぐには入らず30分以上空け、就寝の1〜2時間前に、ぬるめ(38〜40℃)のお湯に20〜30分ほど浸かるのが理想的です。

4-4. リフレッシュする

ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れ、姿勢が悪くなりがちです。

それが首や肩の緊張、全身の血行不良に繋がり、さまざまな不調を引き起こします。

「好きな音楽を聴いてゆったりする」「友達と話す」など、意識的に自分を大切にする時間をとりましょう。

【第5章】痛みに負けない!健やかな体をサポートする栄養補助食品(サプリメント等)の選び方

執筆:サプリメントアドバイザー 望月みどり

第4章でご紹介した食事や運動などの生活習慣のケアに加え、年齢とともに不足しがちな栄養を「栄養補助食品(サプリメント等)」で上手に補うことも、前向きで効果的な選択肢のひとつです。

ここでは、更年期を迎えた女性のカラダを優しくサポートする成分や、選び方のポイントをご紹介します。

5-1. 女性のカラダをサポートする主な成分

日々の生活に積極的に取り入れたい代表的な成分には、以下のようなものがあります。

大豆イソフラボン・エクオール:
女性のカラダに本来備わっている健やかさを助け、年齢ならではのゆらぎに優しく寄り添ってくれます。

カルシウム・ビタミンD:
年齢とともに減少しがちな栄養素を補い、丈夫でブレないカラダの土台作りを力強くバックアップします。

5-2. 単一ではなく「複合成分」が配合されたものを選ぶ

更年期に感じる様々な違和感や不調は、ひとつの原因だけで起こるのではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。

そのため、ひとつの栄養素だけを補う単一成分のものよりも、複数の成分がバランスよく配合されたものを選ぶのがおすすめです。

さまざまな角度からカラダのコンディションを整える手助けをしてくれます。

5-3. 「東洋医学」の知恵を取り入れた栄養補助食品(サプリメント等)に注目

毎日のケアをより実感のあるものにするためにぜひおすすめしたいのが、「東洋医学」の考え方を取り入れた自然由来の成分(和漢植物やスーパーフードなど)です。

東洋医学では、カラダの不調を局所的なものとしてではなく、「全体のバランスの乱れ」として捉えます。

そのため、伝統生薬などをベースにした栄養補助食品(サプリメント等)は、カラダの一部分だけでなく全体の巡りを整えるように配合されており、年齢とともに低下しがちな基礎的なコンディションを根本から底上げするサポートをしてくれます。

【第6章】更年期の体の痛みとケアに関するよくあるQ&A

執筆:サプリメントアドバイザー 望月みどり

更年期特有の体のこわばりや日々のケアについて、よくある疑問にお答えします。

Q1. なぜ更年期になると、体のあちこちが痛くなりやすいのですか?
A. 最も大きな理由は、年齢による女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、関節の動きをスムーズにする「滑膜(かつまく)」の働きが弱まってしまうためです。詳しくは【第1章】および【第2章】をご覧ください。
Q2. 痛みを穏やかにするために、日常で気を付けることはありますか?
A. ウォーキングなどの適度な運動や、バランスの良い食事(青魚や緑黄色野菜など)、湯船にゆっくり浸かって血行を促すことなどが基本となります。詳しくは【第4章】を参考にしてください。
Q3. 日々の栄養補給に栄養補助食品(サプリメント等)を選ぶ際のポイントを教えてください。
A. 大豆イソフラボンなどが含まれていることに加え、カラダ全体のバランスを整える「東洋医学」の考え方を取り入れた複合成分配合のものがおすすめです。詳しくは【第5章】を参考にしてください。

【まとめ】自分のカラダの変化と向き合い、軽やかな毎日へ

「更年期」と呼ばれる時期は、女性のカラダが新しいステージへと向かう大切な移行期間です。

女性ホルモンの減少によって、これまで感じなかった体のこわばりや痛みを感じるようになるのは自然な体の変化であり、決して我慢するものではありません。

「年齢のせいだから」と諦めるのではなく、今の自分のカラダの状態を優しく受け止め、できることから生活習慣を見直してみましょう。

バランスの良い食事や適度な運動を基本としながら、東洋医学の知恵を取り入れた頼もしい栄養補助食品(サプリメント等)も上手に活用し、痛みを感じさせない、イキイキと軽やかな毎日を楽しんでいきましょう。

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