アメ横のある街 御徒町(おかちまち)

年末になると必ずと言っていいほど、テレビに登場するアメ横の買い物風景。よく上野のアメ横と言われますが、実は便利なのは御徒町駅の方で、お店も御徒町駅の側の方が多いんです。そして、御徒町駅のそばには、吉池や多慶屋など老舗小売店、また松坂屋もあってお買い物にはとても便利です。ぜひ、大きなエコバックを持って行ってみられてください。

1 湯島天満宮(湯島天神)

福岡の太宰府天満宮と同じく、菅原道真公を祀る学問の神様としておなじみです。取材に行った1月11日には、初詣客と受験を間近にした親子の参拝客がいっぱいでした。みんな頑張れ!近くにある菅原公由来の湯島聖天で、美髪の井戸を発見、さっそく髪に付けさせていただきました。

2 鈴本演芸場

新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場と並ぶ寄席定席です。落語はもちろん、漫才・曲芸・紙切り・奇術・ものまね・曲独楽・歌謡漫談などがプログラムされて、そのプログラムは10日ごとに変わります。テレビでは味わえない客席とのやりとりや反応が、さらに笑い誘います。また隣りには福神漬で有名な「酒悦」さんの本社店舗があります。寄席のお土産にぴったりですね。

3 アメ横(アメヤ横丁)

約400店舗が集まる、日本で一番有名な商店街のひとつです。最近のキャッチコピー「迷子になろう」。ぜひ半日くらいかけて迷子になってください。周囲は駅がいっぱいですから、なにも心配はいりません。わたしが時々行くのが、商店街メイン通りの中頃にある「アメ横センター」というビルの地階。主にアジアの食材が、それぞれの母国の人(おそらく)たちによって販売されています。臭いが独特なので、覚悟しておでかけを。

4 松坂屋上野店

名古屋ルーツ(現在も本社は名古屋)の松坂屋が東京進出した際の1号店。首都圏では銀座、横浜、市川などにもありましたが、現在はすべて閉店。この上野店が首都圏で唯一の松坂屋になってしまいました。客層は中高年が中心で、ショッピングカートに虫眼鏡が付いているのがおもしろい。

5 吉池

プロも使う魚介類の専門店ですが、他にも生鮮品、食材、日用品なども安く売られており、回って楽しいお店です。築地の有名店の佃煮や、だし巻き玉子焼きなど、魚屋さんにふさわしいおいしいものがいっぱいです。

6 多慶屋(たけや)

御徒町駅周辺に紫色のビル8館をもつ、総合ディスカウントストア。食料品、電化製品、医薬品、家具などが基本的に建物別で売られています。食品、日用品がとても安いです。わたしも取材なのに、タバスコを買ってしまいました。

7 御徒町公園

御徒町駅から徒歩すぐの小さな公園ですが、なぜか懐かしくどこかで記憶が、、、と思う方も多いようです。その理由はテレビドラマのロケ地としてよく使われているから。調べただけでも「まだ結婚できない男」「ペテロの葬列」「遅咲きのヒマワリ」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「ドン★キホーテ」「日本人の知らない日本語」「崖っぷちのエリー」等々。江戸時代、伊予大洲(おおず)藩加藤家の上屋敷の跡地です。

8 羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)

御徒町、上野にはジンギスカンなど羊料理のおいしい店が多いのですが、この店はテレビ「孤独のグルメ」で紹介された有名店です。ラム肉を使った、焼き物、煮物、点心、スープなど、中国料理が楽しめます。今回の取材では、ラムショルダーの串焼きをタレでと、ラム肉とパクチーのチャーハンをいただきました。

9 燕湯

午前6時から開いている朝湯ができる銭湯です。建物と浴場内の岩山が国の登録有形文化財に指定されているそう。評判を調べると賛否両論。ちょっとしたマナー違反を叱責されるようで「二度と行かない」という人も。怖いもの見たさで訪れたらお休みで正直、ほっとしてしまいました。

10 うさぎや

日本橋や阿佐ヶ谷にもあるどら焼きのお店。チャーン店ではなく、それぞれ親戚がのれんをわけたお店です。ここ上野がルーツ。つぶあんがおいしいどら焼きのほかにも、うさぎを題材にした和菓子などがかわいいです。御徒町街歩きのお土産にどうぞ。

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