昨シーズンは流行しなかった「インフルエンザ」。今シーズンは要注意!

毎年のように冬期に流行するインフルエンザ。感染によって毎シーズン3千人を超える方が亡くなり、感染をきっかけにした慢性疾患の悪化により亡くなる方を含めると、その数は1万人を超えると言われています。この残念な数字は新型コロナウイルス感染症に匹敵します。

そのインフルエンザ、ご存知のように昨シーズンはほぼ流行がなく、その何故?に様々要因が指摘されていますが、やはり新型コロナウイルスの感染対策が流行を防いだのでは?という推論が大勢を占めています。今シーズンも現在(11月20日現在)まで例年に比べて感染者数は極めて少ないようです。

しかし油断はできません!

昨年、流行しなかったことで、多くの人が抗体を持っていないため、いったん感染がはじまると大流行するのではないか?と危惧されているのです。ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、今回は、「かぜ、インフルエンザ、新型コロナ感染症」との症状の違いと、ぜひ続けてほしい感染対策、そして予防のためのこの冬の考えてほしいことを書いてみます。

インフルなの?普通のかぜなの?それとも新型コロナかも?

わたしの主治医によると「症状だけで、風邪(かぜ)なのか、インフルエンザなのか、新型コロナなのか、を見分けるのは至難のわざ」と言うことです。ましてやわたしたちが自己判断するのは「危険」です。ただドクター等に症状を正しく伝える意味でも、代表的な判断のポイントをあげてみます。※しつこいようですが、くれぐれも自己判断はしないでください。

普通のかぜの特徴/のどの痛み、咳、鼻水が同程度、同時にでる

インフルエンザの特徴/突然の38℃以上の高熱、関節痛、筋肉痛

新型コロナ感染症の特徴/微熱、咳、痰、のどの痛みなどが数日間持続し、鼻詰まりがないのに味がわかりにくい、においがしない

新型コロナ感染症のリスクばかりに注目されていますが、

インフルエンザは、突然の高熱、全身のだるさや筋肉関節の痛みを伴う全身症状の強い病気で、高齢者では肺炎、子どもではひきつけや脱水症、急性脳症などの合併症を起こすことがあり、時には死に至ることもある恐ろしい感染症との再認識が必要です。

インフルエンザの予防法は?

ウイルスを体内に入れないこと!当然なんですが、すべてのウイルス感染症で共通する予防法です。昨シーズン、多くの方が新型コロナ感染症対策を徹底したことでインフルエンザの流行を防ぐことができたという推論も、これにあてはまります。

できるだけ不織布マスクを正しくつける。手洗いを頻繁に行う。できるだけ人混みに行かない。寒くてもがんばって換気をする。

この4点にぜひ気をつけられてください。

そして、冬だから気をつけたいことは、室内の乾燥を防ぐことです。清潔に管理された加湿器を使って適切な湿度を保ちましょう。

最後になりましたが、自分の免疫力を保つことが一番です。症状がなくても疲れたら無理をしない。思い切って積極的に休むことも大切かもしれません。

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