足が臭い原因と対策!手強い足のニオイを本気で解決する20の方法

最終更新日 2023年5月17日

監修:健康管理士・サプリメントアドバイザー・漢方養生指導士
望月 みどり

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「足のニオイを何とかしたい」と困っている方は、とても深刻に悩んでいるケースが多いのではないでしょうか。

足のニオイは、数ある体臭のなかでも特に手強く、解決するのが難しいからです。

悩みの種である足のニオイですが、この記事では、

「さまざまな足の臭い対策を試したけれど、根本的解決にならなかった」
「本当に足のニオイが消える対策を知りたい」

…と困っている方に向けて、足のニオイをしっかり解決できる方法をご紹介します。

主に、これまで皆さまがやってきた対策は以下の通りですが、残念ながら根本的な解決に至った人は少ないのが現実です

これまでの対策
対象 対策例
足・足指
  • 殺菌・消毒できる足洗いソープで洗う
  • 足の爪を短く切りそろえて清潔にする
  • 足裏の角質ケアを行う
  • 裸足で過ごす時間を増やす
  • 足浴(フットバス)を行う
  • 足のニオイ専用のデオドラント剤を塗る
靴下・ストッキング
  • 抗菌対応の靴下・ストッキングを選ぶ
  • 通気性の良い靴下・ストッキングを選ぶ
  • 靴下を脱いだら時間を置かずに洗濯する
  • 定期的に漂白剤で除菌する
  • 消臭グッズを使う
  • 同じ靴を連続して履かない
  • ニオイの取れない靴は
    クリーニングまたは廃棄する
  • 通気性の良い靴を購入する
  • 消臭・抗菌のインソールを敷く
  • 靴を日光に定期的に当てる

いかがでしょうか?

この記事を読まれている方の中にはこれらのいくつかの対策はすでに経験済みで、解決にはいたらなかったのではないでしょうか。

“なぜ足は臭くなるの?”という根本原因を踏まえ、足のニオイのメカニズムに沿った対策をお伝えします。。あなたの足のニオイをケアできる方法が見つかるはずです。

今まで、足のニオイ対策に何度も失敗してきた方も、足のニオイが気にならない状態へ変わっていくことができるでしょう。

これを機に、“嫌なニオイのしない快適な足”を手に入れてくださいね。さっそく見ていきましょう。

足の臭い人の特徴

足の臭いで悩んでいる人にはある特徴があります。

性格はまじめで几帳面、特に完璧主義の方に多く見られる傾向があります。

人と会うときに緊張をし、手、足に汗をよくかくため、足の臭いが発生しやすくなっています。

男女ともに、責任感が強く、頑張り屋さんで、仕事にもプライベートにも自分の行動に責任をもっている誠実なタイプ、身だしなみへの意識も高く人への配慮もできるのも特徴です。

このような方が、自律神経が緊張状態で乱れ、そのため足の発汗が多くなり、結果的に足の臭いがきつくなる傾向にあるのです。

まずはからだの内側を疑ってみる ストレスによる自律神経の乱れ

自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで調整されています。

交感神経は、アクティブに活動するための神経系で、昼間や活発に活動する時間帯に優位になります。

また、交感神経は、心臓の働きを促進して血の流れを促進し、血圧・拍動・体温などが上昇するため、活発に活動するエネルギーがわきます。

つまり脳がガンバレ、ガンバレ、と指令を送っている状態です。

一方、副交感神経は身体を休息させる神経系です。夜間やリラックス中に優位になり、心臓の働きを緩やかにします。血圧・拍動・体温などが下がるため、心身の緊張がほぐれた状態になります。

これは脳がリラックス、リラックス、と指令を送っている状態です。

ストレスを受けると、交感神経が優位になりすぎて、自律神経のバランスが乱れ、発汗作用に影響を及ぼしてしまいます。

足は体の中でも多くの汗が発生しやすいところです。自律神経の乱れからの汗が多く発生します。それが雑菌を繁殖させて足の臭いとなります。

足の臭い対策をしたにもかかわらず、解決に至らなかった方は、ストレスによる自律神経の乱れを疑ってみてください。

まずはからだの内側を疑ってみる 腸内環境・肝機能の乱れ

腸内環境、肝機能の乱れは足の臭いの原因のひとつです。

腸や肝臓の機能低下の主な原因は、ストレスや自律神経の乱れ、加齢です。

ストレスと消化機能は密接に結びついており、ストレスがたまると胃腸の働きが悪くなったり、腸のぜん動運動を抑えられ、善玉菌よりも悪玉菌が多くなり、ニオイ物質が発生しやすくなります。

腸で発生したニオイ物質は栄養素とともに吸収されて肝臓に運ばれます。

通常であれば、肝臓でニオイ物質は分別され排泄されるのですが、肝機能が乱れるとニオイ物質が分別できず、そのまま血液に乗って体内を巡ります。

ニオイ物質が汗腺を通じて汗となって皮膚から出ると、臭い汗となります。
足は特に汗腺がおおいため、この影響を受けやすい部位となります。

また、イソ吉草酸と交じりあい、強烈なニオイを発します。

外からの対策では解決しなかった足の臭い、今一度体内環境を疑ってみてください。

足の臭いのもとは雑菌が生み出す『イソ吉草酸』

そもそも、どうして足は臭くなってしまうのでしょうか。足のニオイ対策に着手する前に、倒すべき敵(=足のニオイの原因)を理解しましょう。

足のニオイは、独特の強烈な臭さがあります。この足のニオイの主な原因として挙げられるのが、雑菌が生み出す『イソ吉草酸(いそきっそうさん)』です。

4-1. イソ吉草酸は蒸れた靴下のようなニオイを持つ物質

足のニオイの原因である『イソ吉草酸』。別名は『3-メチルブタン酸』です。この名前だけでも、何だかとても臭そうなイメージですよね。

イソ吉草酸(3-メチルブタン酸)は、脂肪酸の一種です。無色透明の液体ですが、蒸れた靴下のようなニオイを持っています。

私たちが「臭い足のニオイ」と聞いてイメージするニオイは、まさにイソ吉草酸が放つニオイそのもの。人に不快感を与える刺激臭を持つのが、イソ吉草酸の特徴です。

4-2. 悪臭防止法でも規制されているイソ吉草酸

イソ吉草酸は、悪臭防止法という法律の規制対象になっているほど、悪臭の代表格といえる物質です。

悪臭防止法とは、国が悪臭を規制して、国民の健康を守るための法律です。

悪臭防止法では、“不快なにおいの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質”が、「特定悪臭物質」として規制されます。

この「特定悪臭物質」に指定されているのが、イソ吉草酸なのです。

足のニオイは、数ある体臭の中でも人に与える不快感が強い体臭ですが、法律で規制しなければならないほどの悪臭であることがわかります。

参考:環境省「悪臭防止法の概要」

4-3. 足でイソ吉草酸が生成されるメカニズム

イソ吉草酸は、人間の体の中から分泌される物質ではありません。皮膚の上に存在している「皮膚常在菌」が生み出す物質です。

皮膚常在菌にはさまざまな種類があります。人にとって良いはたらきをする菌もいれば、逆に悪いはたらきをする菌もあります。

人にとって良くないはたらきをする菌のことを、私たちは「雑菌」と呼んでいます。

この皮膚に存在する雑菌たちが、足の皮膚から分泌される汗・皮脂・垢(角質)などを分解したときに生成されるのがイソ吉草酸です。

雑菌たちにとって、足の汗・皮脂・垢は、いわばごちそう。雑菌たちがパクパクとごちそうを食べ終えたあと、「ゲプ〜ッ!」と生み出されるのがイソ吉草酸、というイメージです。

イソ吉草酸が足で大量発生する3つの理由

「イソ吉草酸は、汗・皮脂・垢(角質)を、皮膚の上に存在している雑菌が分解したときに生み出される」ことがわかりました。

これだけ見ると、足に限らず、体のほかの部位で同じニオイが発生しても、おかしくないように感じるのではないでしょうか。

しかし、イソ吉草酸は足で多く発生します。ここでは、イソ吉草酸が足で多く発生する3つの理由を確認しておきましょう。

5-1. 足は汗が多く蒸発しにくい

1つめの理由は「足は汗が多く蒸発しにくい」ことです。

「汗をかきやすい部位」というと、ワキの下や背中が思い浮かぶ方が多いかもしれません。

実は、ワキの下や背中よりも、汗腺(汗を出す器官)が多く分布しているのが足の裏です。足の裏から1日にかく汗の量は、およそコップ1杯分です。

さらに、足は靴下や靴で覆われているため、かいた汗がすぐに蒸発しにくい状況です。

例えば額にかいた汗はすぐにハンカチで拭き取ることができますが、足の汗を小まめに拭き取るのは難しいですよね。

汗をごちそうとする雑菌たちにとっては、汗の成分を食べ放題というわけです。

5-2. 足は皮脂や垢がたまりやすい構造になっている

2つめの理由は「足は皮脂や垢がたまりやすい構造になっている」ことです。

雑菌たちは、汗のほかに皮脂や垢(角質)をエサとしています。足は、皮脂や垢(角質)がたまりやすい構造です。

特に皮脂や垢がたまりやすい部分として、足の指と指の間、爪の付け根、爪と足指のすき間、かかとの分厚い角質が挙げられます。

体のほかのパーツと比較してみても、これほど皮脂や汚れがたまりやすい構造になっている部位は、足以外にありません。

5-3. 足は高温多湿の密閉環境である

3つめの理由は「足は高温多湿の密閉環境である」ことです。

“汗をかきやすく、皮脂や垢(角質)がたまりやすい”という、イソ吉草酸が生成されやすい条件下にある足ですが、ここへ高温多湿の密閉環境という最悪な条件が加わります。

高温多湿な環境は、雑菌たちにとっては、最も住みやすい快適な環境です。

靴の中に閉じ込められた雑菌たちは居心地が良いので増殖し、さらに足の汗・皮脂・垢をパクパクと食べます。どんどんイソ吉草酸が生成されて、臭い足ができあがるというわけなのです。

足の臭いが出やすい人の4つの特徴

これまでは、足の臭いの原因を、体内環境、つまり内的対策について説明しましたが、ここからは外的な対策について説明させていただきます。

足は、もともと臭くなりやすい宿命を背負っていることが、おわかりいただけたかと思います。

しかしここで疑問なのが、

「すべての人の足が臭いわけではない。足が臭い人と臭くない人がいる。その違いは何?」

ということではないでしょうか。

実は、足のニオイが強くなりやすい人には特徴があります。4つの特徴を見ていきましょう。

6-1. 足に汗をかきやすい

1つめの特徴は「足に汗をかきやすい」ことです。

「足に汗をかきやすいかどうか」「どの程度の汗を足にかくのか」は、大きな個人差があります。

これは体質的なもので、例えば「顔に汗をかきやすい人・かきにくい人」がいるのと同じことです。

足汗がひどい人では「靴下がビシャビシャに濡れるほどに汗をかく」という人もいます。足に汗をかきやすい人ほど、足のニオイもひどくなる傾向にあります。

6-2. 足に汚れがたまりやすい

2つめの特徴は「足に汚れがたまりやすい」ことです。

足に汚れがたまりやすい人は、さらに2通りのタイプに分けられます。

  1. 体質的に足の皮脂や垢が多い人
  2. 足の汚れを落とすのが不得意な人

1つめの体質的に皮脂や垢が多く出やすいタイプの人は、きちんと足を洗っていても、すぐに汚れがたまってしまいます。

2つめの足の汚れが落とすのが不得意な人は、洗い方が下手だったり、面倒がって丁寧に洗っていなかったりするために、汚れがたまりやすくなります。

どちらのタイプでも、足のニオイは強くなりやすいので、注意が必要です。

6-3. 蒸れやすい靴や靴下を履いている

3つめの特徴は「蒸れやすい靴や靴下を履いている」ことです。

自分の足指自体に大きな問題がなくても、蒸れやすい靴や靴下を選んでいれば、高温多湿な密閉環境が深まってしまいます。

靴や靴下を替えたタイミングで足のニオイが強くなった人は、履いている靴や靴下の素材は構造に問題がある可能性が高いでしょう。

蒸れやすい靴や靴下を履くことで、知らず知らずのうちに、足の雑菌たちの応援をしているわけです。

6-4. 気に入った靴を履き続ける

4つめの特徴は「気に入った靴を履き続ける」ことです。

靴でも洋服でもバッグでも、一度お気に入りが見つかると、延々とそればかり選び続ける人もいれば、毎日さまざまなファッションを楽しみたいという人もいます。

足のニオイが臭くなりやすいのは、前者の「毎日、同じものをずっと選び続ける人」です。

お気に入りの靴ができると、ついそればかり履いてしまう人は、足のニオイが強くなります。靴は、連続して長時間履けば履くほど、雑菌が繁殖していくからです。

やがて、靴自体にたくさんの雑菌が繁殖します。靴を履く度に、雑菌まみれのバケツへ足を突っ込んでいる状態になってしまうのです。

足の臭いの対策① 体内環境

さて、ここからは、いよいよ具体的な対策方法をご紹介していきます。ここまでにご紹介した足のニオイの原因を踏まえつつ、読み進めてくださいね。

まずは【体内環境】に対して行う対策を4つ、ご紹介します。

7-1. 自律神経を整える

1つめの対策は「自律神経を整える」ことです。

足からニオイ物質を含んだ大量の汗を発生させないことが第一歩です。

足のニオイにお悩みの方には、体の内側からニオイ物質を消臭し、体内環境を整え、ニオイ物質を発生させにくくするサプリがおすすめです。

具体的には、以下のような効能のある成分を主体にしたサプリを選びましょう。

自律神経を整える効果のある成分

カモミール
ストレスを緩和して自律神経を整える効果が有名ですが、そのほかにも鎮痛作用があり、頭痛や神経痛、生理痛を和らげる効果が知られています。また、ストレスによる消化機能を改善する効果もあります。
緑茶
緑茶にはテアニンという成分が含まれており、テアニンは自律神経の活動を穏やかにする効果が期待できます。
桂皮
桂皮は中枢神経系の興奮をしずめ、からだの水分調節をしてくれます。また、抗菌作用も認められています。
牡蠣殻カルシウム
牡蠣殻カルシウムは吸収率が高いと言われている炭酸カルシウムが豊富で、イライラを鎮める鎮静作用があり、自立神経の乱れにアプローチしてくれます。

7-2. 腸内環境を整える

腸内環境が乱れると、食べ物が長時間とどまり、腐敗するため便やおならのニオイが強くなります。また血液にのって臭いがからだをめぐるため、足の臭いの原因となります。

腸内環境を整える効果のある成分

蔵華乳酸菌
蔵華乳酸菌とは味噌由来の植物性乳酸菌で、ヨーグルトやチーズなどの動物性乳酸菌と異なり、日本人の腸に合っている乳酸菌です。腸内環境を整え悪玉菌発生を抑え、善玉菌を増やす作用があります。
生姜
生姜は胃腸の調子を整え、抗炎症作用があります。

7-3. 肝機能を整える

柿渋
柿渋(柿抽出物)はタンニンを豊富に含んでおり、消臭効果があります。
さらに、抗菌効果により雑菌が繁殖しない環境を作ります。柿に含まれるカロテンが肝機能を高めます。
甜茶
甜茶は肝臓を保護し、肝障害の抑制効果があることで知られています。ポリフェノール含量が豊富で動脈硬化などの予防にも注目されています。
甘草
甘草には肝機能改善作用があり、体内の鎮静作用にも効果が期待されています。

7-4. 体内で発生したニオイを消す

デオアタック®
デオアタックとは野菜、果物などを由来とした人にやさしい消臭素材です。消臭が困難とされている悪臭にも優れた効果を発揮します。

※DEOATAK®は高砂香料工業株式会社の登録商標です。

足の臭いの対策② 足・足指

さて、ここからは、いよいよ具体的な対策方法をご紹介していきます。ここまでにご紹介した足のニオイの原因を踏まえつつ、読み進めてくださいね。

まずは【足・足指】に対して行う対策を6つ、ご紹介します。

8-1. 殺菌・消毒できる足洗いソープで洗う

1つめの対策は「殺菌・消毒できる足洗いソープで洗う」ことです。

臭い足の皮膚には、イソ吉草酸を生み出す雑菌たちが大量に発生しています。足についた雑菌たちを、殺菌・消毒することが第一歩です。

足指にこびりついた雑菌たちは手強いので、普通の石けんでは落とせません。足の殺菌・消毒ができる専用ソープを選びましょう。

具体的には「足のニオイ対策用」として市販されている専用ソープを使ってください。「足洗いソープ」などの商品名で、ドラッグストアやネット通販などで購入できます。

どうしても足洗いソープが入手できない場合には、応急措置として手指殺菌ができるハンドソープで代用しましょう。

▼ ポイント

  • 殺菌・消毒できるソープを使う
  • 足のニオイ対策専用のソープが最適
  • 専用ソープがない場合は手指殺菌ができるハンドソープで代用する

8-2. 足の爪を短く切りそろえて清潔にする

2つめの対策は「足の爪を短く切りそろえて清潔にする」ことです。

足の爪を長いまま放置しておくと、爪の間に汚れがたまり、雑菌の温床になります。足の爪は短く切りそろえ、常に清潔にするよう心掛けてください。

爪を短く切りそろえたうえで、爪の間まで毎日しっかり洗浄することが大切です。前述の足洗いソープをよく泡立て、泡立てた泡を爪の間まで浸透させるイメージで丁寧に洗いましょう。

さらに、爪の間の汚れをかき出すブラシを使えば、爪の奥の汚れまで落とすことができます。

▼ ポイント

  • 爪を短く切りそろえる
  • ソープの泡を爪の間まで浸透させる
  • 爪の間の汚れを落とすブラシを使う

8-3. 足裏の角質ケアを行う

3つめの対策は「足裏の角質ケアを行う」ことです。

角質とは死んだ細胞で、つまり「垢(あか)」のこと。垢を足の裏にこびりつかせた状態では、垢の中に雑菌がたまってしまいます。

足裏は、角質がたまりやすい部位です。年齢とともに新陳代謝が衰えるので、放っておくと角質がどんどん分厚くなっていきます。

厚くなった足裏の角質を取り除く、角質ケアを行いましょう。足裏の角質ケアを行う方法は2つあります。自分で試してみて、合う方を継続してみてください。

1つめは、専用グッズで物理的にこすりとる方法です。有名なグッズは「軽石」です。かかとを中心に、かるくこするようにして使います。

2つめは、ピーリング液に浸して角質を溶かす方法です。角質が酸性に触れると溶ける性質を利用した方法になります。

足用のピーリング液は、さまざまなメーカーから市販されています。「足の角質パック」「フットピーリング」などの商品名で販売されていますので、検索してみましょう。

▼ ポイント

  • 足の角質ケアを行う(グッズでこすりとる、またはピーリングで溶かす)

8-4. 裸足で過ごす時間を増やす

4つめの対策は「裸足で過ごす時間を増やす」ことです。

裸足で過ごす時間が増えれば増えるほど、足指を乾燥させることができます。これは、“高温多湿の密閉環境”から、足を遠ざけることにつながります。

自宅では靴下を履かずに裸足で過ごしたり、外出時には素足にサンダルの日を増やしたりして、裸足の時間が増えるように工夫しましょう。

▼ ポイント

  • 自宅では靴下を履かずに裸足で過ごす
  • 外出時は素足+サンダルの日を増やす

8-5. 足浴(フットバス)を行う

5つめの対策は「足浴(フットバス)を行う」です。

足浴(フットバス)とは、洗面器などにお湯を張り、足だけをお湯につける入浴法のことです。足浴を行うことで、汚れをすみずみまで落とすことができます。

足浴のお湯の中には、足浴専用の入浴剤を入れましょう。消臭機能を持つアイテムが市販されていますので、入手してみてください。「足浴剤」「足湯剤」などの商品名で市販されています。

足浴用の入浴剤が入手できない場合には、エッセンシャルオイル(精油)でも代用できます。殺菌作用のある「ティーツリーオイル」がおすすめです。

▼ ポイント

  • 足浴ですみずみまで汚れを落とす
  • 消臭効果のある入浴剤やエッセンシャルオイルを使う

8-6. 足のニオイ専用のデオドラント剤を塗る

6つめの対策は「足のニオイ専用のデオドラント剤を塗る」ことです。

「すでにデオドラント剤を使っている」という方が多いかもしれませんが、重要なポイントは、“足のニオイ専用”のデオドラント剤を使うこと。

例えば、「ワキに使っているスプレー式の制汗剤を、足指にもシューシューかけている」という人はいませんか。何もしないよりは良いのですが、ベストな方法ではありません。

というのは、ワキのニオイと足のニオイでは、必要なアプローチが異なるためです。

足のニオイの主な原因はイソ吉草酸です。イソ吉草酸のニオイを抑えるためには、足のニオイをターゲットに開発された足指専用のデオドラントを使ってください。

デオドラント剤の形状は、スプレー式よりもクリーム式の方が適しています。複雑な構造の足指に、手で直接塗り込むことができるからです。

デオドラント剤を塗るタイミングは、入浴直後。足指の汚れをしっかり洗浄してリセットされたところで塗るのが大切です。

足指を洗浄してから時間が経つと、再び雑菌が繁殖しだして、デオドラント剤の効果が半減しますので注意しましょう。

▼ ポイント

  • 足のニオイ専用のデオドラント剤を使う
  • 形状はクリームタイプが良い
  • 入浴直後の足指が清潔なタイミングでデオドラント剤を塗る

足の臭いの対策③ 靴下・ストッキング

次に、【靴下・ストッキング】の対策を見ていきましょう。4つご紹介します。

9-1. 抗菌対応の靴下・ストッキングを選ぶ

1つめの対策は「抗菌対応の靴下・ストッキングを選ぶ」ことです。

足のニオイが発生している人が、普通の靴下やストッキングを履くと、ほぼ確実にその靴下・ストッキングに雑菌が繁殖します。

すでに足指に繁殖している雑菌が、靴下やストッキングに乗り移ってしまうためです。

雑菌の繁殖に負けないように、抗菌対応の靴下・ストッキングを選ぶことが大切です。

▼ ポイント

  • 抗菌対応の靴下・ストッキングを選ぶ

9-2. 通気性の良い靴下・ストッキングを選ぶ

2つめの対策は「通気性の良い靴下・ストッキングを選ぶ」ことです。

「見た目重視・デザイン重視」で靴下やストッキングを選びがちな方も、足のニオイ対策をするうえでは「通気性」を第一に重視して選んでください。

具体的には、通気性の良い天然素材の靴下がおすすめです。例えば、綿(コットン)や絹(シルク)の靴下は、吸湿性に優れ、雑菌が繁殖しにくい環境に整えてくれます。

構造は、5本の指が分かれた「5本指タイプ」が、ニオイ対策に効果的です。蒸れやすくニオイの温床となりやすい足指が開くので、指の間のニオイが大幅に軽減できます。

「5本指なんてださくて履けない…」と思った方もいるかもしれませんが、実は近年、冷え性の女性を中心に5本指靴下のブームがありました。

ブームの影響で、おしゃれなデザインの5本指靴下やストッキングが増えています。チェックしてみましょう。

▼ ポイント

  • 素材は天然の綿(コットン)や絹(シルク)が良い
  • 5本指タイプの靴下・ストッキングは指の間のニオイが軽減できる

9-3. 靴下を脱いだら時間を置かずに洗濯する

3つめの対策は「靴下脱いだら時間を置かずに洗濯する」ことです。

靴下を脱いだ後、放置しておくと、どんどん雑菌が繁殖してニオイが増殖していきます。

雑菌が繁殖してニオイが強くなってしまうと、普通に洗濯しても、雑菌やニオイが取れません。それどころか、一緒に洗濯した他の洗濯物にまで、雑菌やニオイが移ってしまいます。

靴下を脱いだら、時間を置かずにすぐ洗濯しましょう。

▼ ポイント

  • 靴下は脱いだらすぐに洗濯する

9-4. 定期的に漂白剤で除菌する

4つめの対策は「定期的に漂白剤で除菌する」ことです。

普通に洗濯するだけでは、徐々に靴下に雑菌が残りがちになることがあります。一度雑菌が残り始めると、雑菌が加速度的に増えることがあるので注意しましょう。

雑菌の繁殖を防ぐためには、定期的に漂白剤を使うと良いでしょう。漂白剤には、除菌効果があるためです。

1週間に1回、その週に履いた靴下をまとめて漂白するのがおすすめです。

なお、漂白剤を使ってもニオイが取れない靴下は、廃棄してください。「捨てるのは、もったいないから」と履き続けると、足のニオイを増幅させてしまいます。

▼ ポイント

  • 靴下は定期的に漂白剤で除菌する
  • 漂白してもニオイが取れない靴下は廃棄する

足の臭いの対策④ 靴

最後に【靴】に対して行う対策を6つ、ご紹介します。

10-1. 消臭グッズを使う

1つめの対策は「消臭グッズを使う」ことです。

足のニオイが強くなりやすい人は、新しい靴を買ったタイミングで、靴を履く前に消臭グッズを使うことが大切です。

靴の消臭グッズには、スプレー、粉末、袋などさまざまタイプがあります。

靴の消臭グッズは、靴屋さんやドラッグストアなどで入手できます。複数の消臭グッズを試して、自分にとって使いやすいもの・自分の靴のニオイが消えやすいものを探してみましょう。

新しい靴を履き始めた後は、その靴を履く前と履いた後の2回、消臭グッズでケアするようにします。

▼ ポイント

  • 新しい靴は履く前に必ず消臭グッズを使う
  • 日常的にも履く前と履いた後の2回、消臭グッズを使う

10-2. 同じ靴を連続して履かない

2つめの対策は「同じ靴を連続して履かない」ことです。

同じ靴を連続して履けば履くほど、雑菌の増殖が加速してしまうからです。

1度靴を履いたら3日以上休ませるというルールを守ることで、雑菌の増殖をくい止めることができます。

どうしても同じ靴を連続して履きたい方は、同じデザインの靴を2足以上そろえるようにしましょう。とにかく、連続して同じ靴を履かないことが鉄則です。

▼ ポイント

  • 1度靴を履いたら次に履くまで3日以上の期間を空ける

10-3. ニオイの取れない靴はクリーニングまたは廃棄する

3つめの対策は「ニオイの取れない靴はクリーニングまたは廃棄する」ことです。

「この靴は臭い」と気づいているのに、消臭グッズなどを使いながら、だましだまし履き続けてしまうことがありませんか。これこそが、足のニオイを強烈にしてしまう原因となります。

ニオイの取れない靴は、それだけ雑菌がはびこっている証拠。どうしても履き続けたい場合は、クリーニングに出して、完全に雑菌を除去する必要があります。

または、廃棄して新しい靴を購入しましょう。

▼ ポイント

  • ニオイの取れない靴を履かない
  • 靴にニオイが付いたらクリーニングまたは廃棄する

10-4. 通気性の良い靴を購入する

4つめの対策は「通気性の良い靴を購入する」ことです。

新しい靴を購入するときには、デザイン性や歩きやすさだけでなく、「足のニオイが出にくいか」という視点も大切にしてください。

常にニオイが出にくい靴を選ぶ癖をつけていけば、大幅に足のニオイを抑えることができます。

靴を購入するときには、靴屋の店員さんに「通気性の良い靴はどれですか」と確認するようにしましょう。

より具体的に、「足のニオイが出にくい靴を選びたいんです」と相談するのもおすすめです。靴屋の店員さんは靴選びのプロですから、ニオイの出にくい靴を提案してくれるでしょう。

▼ ポイント

  • 通気性の良い靴を購入する
  • ニオイの出にくい靴を店員さんに相談する

10-5. 消臭・抗菌のインソールを敷く

5つめの対策は「消臭・抗菌のインソールを敷く」ことです。

新しい靴を購入したら、そのまま履くのではなく、ニオイが出にくくする工夫をしましょう。

靴の構造の中でもニオイが移りやすいのがインソール部分です。

靴とは別に、消臭・抗菌機能のあるインソールを購入して、靴の中に敷くようにしましょう。

さらに、インソールを定期的に新しいものに取り替えていけば、ニオイを発生させず、靴を長く履き続けられるようになります。

▼ ポイント

  • 消臭・抗菌機能のあるインソールを敷く
  • インソールは定期的に新しいものに取り替える

10-6. 靴を日光に定期的に当てる

6つめの対策は「靴を日光に定期的に当てる」ことです。

日光には殺菌作用があります。靴を日光に当てれば、靴の中の雑菌を殺菌できるので、おおいに太陽のパワーを借り、靴の殺菌を行いましょう。

太陽による殺菌を行うベストな時間帯は、太陽の高度が最も高くなる12時前後です。よく晴れた日の朝9時頃から午後15時頃までの時間帯がおすすめです。

できるだけ靴の内部まで日光の光が入るように、インソールや紐などの外せるものは外して分解するなど工夫しましょう。

日光による殺菌の頻度は、週に1回以上を目安に、できるだけ回数多く行うのがおすすめです。

▼ ポイント

  • 朝9時から午後15時頃の時間帯に靴の中を日光に当てる
  • 頻度は週に1回以上(できるだけ多く)

まとめ

足の臭いの主な原因は雑菌が生み出す『イソ吉草酸』です。

イソ吉草酸は蒸れた靴下のようなニオイを持つ物質で、悪臭防止法でも規制されているほど不快なニオイの原因となります。

足の汗・皮脂・垢(角質)などを細菌が分解すると、イソ吉草酸が発生します。

イソ吉草酸が足で大量発生するのには、3つの理由があります。

▼ イソ吉草酸が足で発生する理由

  • 足は汗が多く蒸発しにくい
  • 足は皮脂や垢がたまりやすい構造になっている
  • 足は高温多湿の密閉環境である

足の臭いが出やすい人には、4つの特徴があります。

▼ 足のニオイが出やすい人の特徴

  • 足に汗をかきやすい
  • 足に汚れがたまりやすい
  • 蒸れやすい靴や靴下を履いている
  • 気に入った靴を履き続ける

今日から行いたい足のニオイの対策は、以下のとおりです。

▼ 足のニオイ対策

対象 対策例
足・足指
  • 殺菌・消毒できる足洗いソープで洗う
  • 足の爪を短く切りそろえて清潔にする
  • 足裏の角質ケアを行う
  • 裸足で過ごす時間を増やす
  • 足浴(フットバス)を行う
  • 足のニオイ専用のデオドラント剤を塗る
靴下・ストッキング
  • 抗菌対応の靴下・ストッキングを選ぶ
  • 通気性の良い靴下・ストッキングを選ぶ
  • 靴下を脱いだら時間を置かずに洗濯する
  • 定期的に漂白剤で除菌する
  • 消臭グッズを使う
  • 同じ靴を連続して履かない
  • ニオイの取れない靴は
    クリーニングまたは廃棄する
  • 通気性の良い靴を購入する
  • 消臭・抗菌のインソールを敷く
  • 靴を日光に定期的に当てる

これらの対策を、できるだけ数多く実践してみてください。悩みの種だった足のニオイが、だんだんと軽減していくことを実感できるはずです。

さっそく今日から、スタートしてみましょう。

監修

健康管理士・サプリメントアドバイザー・漢方養生指導士 望月 みどり