肌が乾燥する3つの理由!肌の乾燥を放置するリスクや対策を解説

2025. 07. 28
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

「なんで最近こんなに肌がカサカサなの?原因を知りたい」
「保湿してるのに、全然潤わない…」

このように肌の乾燥に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

肌が乾燥する原因としては「空気の乾燥」「スキンケア不足」「生活習慣の乱れ」など、意外と見落としがちなポイントが関係していることもあります

この記事では、主に以下の内容について解説します

この記事でわかること
  • 肌が乾燥する主な理由
  • 肌の乾燥を放置した時に起こり得るリスク
  • 乾燥肌を防ぐ対策

潤いのある健康的な肌を目指すために、ぜひ最後までご覧ください。

肌が乾燥する3つの理由

肌が乾燥する理由として、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 生活習慣が乱れている
  2. 空気が乾燥している
  3. 間違った洗顔やスキンケアを行っている

当てはまっていないか確認しましょう。

1-1. 生活習慣が乱れている

睡眠不足や栄養バランスの偏った食事は、肌のターンオーバーを乱し、角質層の水分保持力を低下させてしまいます。

※ターンオーバー:肌の細胞が生まれ変わるサイクルのこと

また、成長ホルモンの分泌も滞り、肌の代謝機能が鈍くなることで、乾燥や肌荒れが進行しやすくなるので注意が必要です。

特に30代以降はターンオーバーの周期が長くなりやすいため、影響がより顕著に表れます。

健康で潤いのある肌を保つためには、睡眠・食事・運動といった生活習慣を整えることが基本となるでしょう。

1-2. 空気が乾燥している

秋から冬にかけての乾燥した空気も、肌トラブルの原因になります。

外気の湿度が下がることで、肌表面から水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進行してしまうのが主な原因です。

さらに、室内では暖房の使用によって空気が一層乾燥し、肌のバリア機能を低下させてしまうことも

乾燥状態が続くと、肌は外部刺激に弱くなり、かゆみや赤みなどのトラブルにもつながりかねません。

室内では加湿器を使用して湿度を保ち、肌からの水分蒸発を防ぐ工夫を行いましょう。

1-3. 間違った洗顔やスキンケアを行っている

洗顔やスキンケアの方法が誤っていると、知らぬ間に肌を乾燥させてしまうことがあります

たとえば、洗浄力の強すぎる洗顔料を使うと、必要な皮脂まで取り除いてしまい、肌の保湿力が低下します。

また、熱いお湯で洗ったり、ゴシゴシと擦ったりする行為は、角質層を傷つけバリア機能を弱めてしまうので注意が必要です。

参考: 新人広報と学ぶ皮膚の乾燥ー社会医療法人河北医療財団​​

さらに、洗顔後すぐに保湿をしないと、水分が蒸発して乾燥が進みやすくなります。

もし肌の乾燥を感じたら、スキンケアの手順を一度見直してみましょう。

以下の記事では、医師が監修したとっておきのスキンケア法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

肌の乾燥を放置した時に起こり得る3つのリスク

肌の乾燥を放置した時に起こり得るリスクは、以下の3つです。

  1. かゆみが発生する
  2. 皮膚の炎症につながりやすくなる
  3. ガサガサした見た目になりやすい

それぞれリスクについて見ていき、理解度を深めましょう。

2-1. かゆみが発生する

肌が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部刺激に対して非常に敏感になります

衣類のこすれや乾燥した空気など、些細な刺激でもかゆみを感じやすくなるのも注意点です。

一度かゆみを覚えると、無意識に掻いてしまい、肌をさらに傷つけることで炎症が悪化し、かゆみも増すという悪循環に陥りやすくなります。

特に高齢者や乳幼児、アトピー性皮膚炎の方は、もともと肌が乾燥しやすいため、早期の保湿ケアが重要です。

かゆみを未然に防ぐためにも、日常的な乾燥対策が不可欠といえるでしょう。

2-2. 皮膚の炎症につながりやすくなる

乾燥した肌はバリア機能が失われ、外からの刺激やアレルゲンが侵入しやすい状態になります

この状態が続くと、肌は簡単に炎症を起こし、乾燥性皮膚炎と呼ばれる状態に陥ることがあります。

強いかゆみや赤み、湿疹、水ぶくれなどの症状が現れることもあり、掻きむしってしまうと炎症が悪化し、細菌感染を引き起こすリスクも高まります。

肌の乾燥を軽視して放置していると、症状が慢性化し、治りにくくなるリスクがあるので注意しましょう。

2-3. ガサガサした見た目になりやすい

乾燥によって肌の水分や皮脂が不足すると、肌表面がカサカサと荒れ、粉をふいたように白っぽく見えることがあります

さらに乾燥が進行すると、角質層がめくれ上がり、ひび割れを起こすことも珍しくありません。

また、ターンオーバーの乱れや角質の肥厚によって、肌の表面はよりガサガサとした印象になりがちです。

特に目元や口元のような皮膚が薄い部分は乾燥の影響を受けやすく、小じわやたるみが目立つ要因となってしまうでしょう。

こうした見た目の変化は、実年齢以上に老けた印象を与えてしまうため、日々の保湿ケアが見た目年齢にも直結します。

肌のハリを取り戻す方法は、以下の記事でより詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

乾燥肌を防ぐ5つの対策

乾燥肌を防ぐ5つの対策を覚えておきましょう。

  1. 洗顔方法を見直す
  2. 保湿を忘れずにする
  3. 生活習慣を見直す
  4. 水分補給をしっかりと行う
  5. 湿度対策を行う

それぞれ順に解説します。

3-1. 洗顔方法を見直す

乾燥肌を防ぐには、まず日々の洗顔方法を見直すことが大切です。

洗浄力の強すぎる洗顔料や熱いお湯の使用は、必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を悪化させる原因になります。

対策として洗顔料はしっかり泡立て、泡で優しく包み込むように洗いましょう。

また、すすぎはぬるま湯で丁寧に行い、清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭き取るのが理想的です。

毎日の洗顔が無意識のうちに肌を傷つけていないか、一度セルフチェックしてみましょう。

3-2. 保湿を忘れずにする

洗顔後の肌は水分がどんどん蒸発してしまうため、時間を置かずに保湿ケアを行うことが基本です

化粧水でしっかりと水分を与えたあと、乳液やクリームで油分を補い、水分の蒸発を防ぎましょう。

乾燥しやすい目元や口元は、重ね塗りをすることでよりしっかりとした保湿が可能です。

また、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が含まれたスキンケア製品を選ぶことで、乾燥による肌トラブルの予防にもつながります。

3-3. 生活習慣を見直す

肌の乾燥を根本から改善するには、生活習慣の見直しが欠かせません

バランスの取れた食事、質の高い睡眠、そして適度な運動を意識することで、肌の代謝やバリア機能が整います。

特にビタミンA・C・Eといった肌に良い栄養素を含む食品は積極的に摂取しましょう。

栄養が偏りがちな方は、サプリメントの活用もひとつの方法です。

また、十分な睡眠とストレスの発散も、肌のターンオーバーを整えるうえで重要となるでしょう。

なお、美肌になれる栄養素については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

3-4. 水分補給をしっかりと行う

外からの保湿だけでなく、体の内側からの水分補給も乾燥肌対策には欠かせません。

1日に1.2リットルを目安に、水分をこまめに摂取するよう心がけましょう。

カフェインや糖分の多い飲み物ではなく、水やノンカフェインのお茶が理想的です。

喉が渇く前に意識的に水分を摂ることで、肌の潤いを内側からサポートできます。

水分補給は肌だけでなく、全身の代謝にも良い影響を与える習慣なので意識して続けましょう。

3-5. 湿度対策を行う

空気の乾燥は、肌の水分を奪い、乾燥肌を悪化させる大きな要因となります。

特に冬場は暖房の影響で室内が乾燥しやすく、肌の乾燥も加速しやすくなります。

そこで加湿器を活用し、室内の湿度を50〜60%に保つことが理想的です。

湿度管理は肌の保湿環境を整えるだけでなく、ウイルスの飛散を抑える効果も期待できます。

乾燥が気になる季節には、加湿対策を日常の習慣として取り入れましょう。

肌の乾燥対策をする際の3つの注意点

肌の乾燥対策をする際の注意点として、以下の3つを覚えておきましょう。

  1. 肌をこすりすぎないようにする
  2. 入浴中にお湯に浸かりすぎないようにする
  3. 紫外線対策を怠らないようにする

それぞれ詳しく解説します。

4-1. 肌をこすりすぎないようにする

肌の乾燥を防ぐためには、日々の洗顔や入浴時の摩擦に注意する必要があります

肌を強くこすると、角質層が傷つき、バリア機能が低下しやすくなり、結果として乾燥や炎症を招いてしまうので注意が必要です。

洗顔料はしっかり泡立て、指ではなく泡で包み込むように優しく洗いましょう。

また、タオルで水分を拭き取る際も、ゴシゴシ拭かずにそっと押さえるようにすることで、肌への負担を抑えられます。

4-2. 入浴中にお湯に浸かりすぎないようにする

熱いお湯での長風呂は、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥の原因になります。

特に40℃を超える湯温での入浴は、角質層がふやけてバリア機能が低下しやすくなるため注意が必要です。

理想的な湯温は38〜40℃程度とされ、長時間の入浴は避けなければいけません。

また、入浴後は肌の水分が急速に蒸発しやすくなるため、なるべく早く保湿ケアを行いましょう。

4-3. 紫外線対策を怠らないようにする

日差しを浴びることで肌の水分が奪われ、細胞がダメージを受けることでバリア機能が低下し、乾燥が進行します。

さらに、紫外線は季節や天候にかかわらず降り注ぎ、室内でも窓を通して肌に影響を与えるため、意識的な対策が必要です。

外出時には日焼け止めの使用が必須で、乾燥肌の場合は保湿成分を含むタイプを選ぶのがベストでしょう。

紫外線から肌を守ることは、乾燥の予防だけでなく老化防止にもつながるでしょう。

肌の乾燥に関するよくある質問3選

肌の乾燥に関するよくある質問として、以下をピックアップしました。

  1. 乾燥肌の原因に内臓は関係する?
  2. 急に乾燥肌になったんだけどなんで?
  3. 保湿しても乾燥してしまうのはなぜ?

多くの方が悩みやすいポイントなので、しっかりと把握しておきましょう。

5-1. 乾燥肌の原因に内臓は関係する?

内臓機能の低下は、乾燥肌と密接に関係しています。

特に腸内環境が乱れると、肌の水分保持力が低下し、バリア機能が弱くなりやすくなり、肌が乾燥しやすくなるでしょう。

また、肝機能が低下すると、血液の質が悪化し、肌に十分な栄養が行き届かなくなることもあり得ます。

実際に、糖尿病や腎臓・肝臓の疾患などは皮膚の乾燥を引き起こすことがあるため、単にスキンケアだけでなく、日々の体調管理や生活習慣の見直しも大切です。

参考: 治らない肌荒れの原因は内臓が関係?改善するポイントとは-スキンケア大学​​

5-2. 急に乾燥肌になったんだけどなんで?

急に乾燥肌になる背景には、生活環境や体調の変化が関係していることが多くあります

季節の変わり目や引っ越し、職場の異動など環境の変化がストレスとなり、肌のバリア機能に影響を与えることも珍しくありません。

また、睡眠不足や食生活の乱れ、ホルモンバランスの変化、さらにはアレルギー反応も急な乾燥の原因となることがあります。

乾燥が一時的であっても、放置せずに原因を見極め、生活習慣やスキンケアの改善を意識することが大切です。

5-3. 保湿しても乾燥してしまうのはなぜ?

保湿ケアをしているにもかかわらず肌が乾燥してしまう場合、肌そのもののバリア機能が低下している可能性があります

バリア機能が弱まると、水分を保持する力が不足し、保湿成分が浸透しにくくなるので注意が必要です。

また、使用しているスキンケアアイテムが肌質に合っていない、もしくは洗顔方法に問題があると、保湿しても効果が出にくくなります。

根本的に改善するためには、保湿アイテムの見直しとあわせて、肌の土台を整えるインナーケアや生活習慣の改善も必要です。

肌の乾燥にはサプリメントでの対策がおすすめ!

肌の乾燥は、肌の潤いを守っているバリア機能の低下により起こります。

バリア機能が低下する原因は以下の通りです。

  • ストレス、生活習慣の乱れから起こる肌のターンオーバーの乱れ
  • エアコンの効いた部屋で過ごす時間が増えている
  • 加齢による皮脂分泌量の減少
  • 食生活の変化からくるビタミンB群の不足
  • 間違ったスキンケア、入浴法

対策として、以下の行動をとりましょう。

6-1.乾燥肌のトラブルに合ったサプリメントを選ぶ

乾燥肌になる理由として上記のような原因が考えられ、それぞれ効果的な成分が異なります。

原因によっては、肌よりも腸やホルモン、骨などに働きかける成分が有効な場合も珍しくありません

肌の悩みの症状は同じでも、症状を引き起こした状況は誰でも同じとは限らないので注意が必要です。

あなたの個別の原因を突き止めて、それに対応した成分を補う必要があります。

6-2.複合配合成分のサプリメントを選ぶ

乾燥肌対策には、複合的な成分を配合したサプリメントの活用が効果的です。

なぜなら「肌の潤いが足りない」という悩みは、単一の原因だけでなく、睡眠・栄養・ホルモンなど複数の要素が絡み合って生じていることが多いからです。

単一成分のサプリメントのみの場合、複数の種類を飲み分ける必要が出てくるケースもあります。

その点、複合配合型サプリメントなら、乾燥肌に関わる多くの要因に対して一度にアプローチでき、多岐に渡る症状の改善が期待できます。

健康な肌を目指すなら、あなたの肌悩みの主たる原因に合う成分を複数配合したサプリメントを選びましょう。

まとめ

生活習慣が乱れている、スキンケア方法を間違えているといった問題がある場合、肌は乾燥しやすくなります。

自分の生活習慣に問題がないか、洗顔時にゴシゴシとタオルでこすっていないかなど、問題をセルフチェックしましょう。

肌の乾燥を放置していると、衣類の擦れや空気の乾燥でもかゆみが生じやすくなり、皮膚の炎症にもつながるなど実生活に支障が出てきます。

ガサガサした見た目になりやすいといった問題もあり、実年齢より老けて見られることもあるでしょう。

乾燥肌を防ぐ対策として、洗顔や保湿方法、生活習慣の見直しはもちろん、水分補給や湿度対策なども徹底するのがおすすめです。

肌をこすりすぎない、入浴中にお湯に浸かりすぎない、紫外線を浴びすぎないといった行動も意識すると、さらに乾燥肌を防ぎやすくなるでしょう。

ただし、腸やホルモンなど皮膚の乾燥の原因は人それぞれです。

そこで、なるべく手軽に対処したい場合は、複合配合成分のサプリメントを選んで摂取しましょう

基本的な対策と並行して、サプリメントを摂取することでより早く確実な皮膚の乾燥対策が可能です。

皮膚の乾燥に悩んでいる場合は、今回の記事をおさらいしながら1つずつできることから試していきましょう。

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