目の下のたるみがひどい原因は?たるみがある人の特徴や対処法を解説

2025. 08. 04
監修:望月みどり プロフィールを見る >

漢方養生指導士・サプリメントアドバイザー・健康管理士
女性の健康に関する専門性の高い記事を数多く執筆。 漢方養生指導士、サプリメントアドバイザーの知識を活かし、女性向けサプリメントの開発にも携わる

「目の下のたるみがひどくなってきた気がする」
「目の下のたるみがある人とない人の違いって何?」

このようなお悩みや疑問をかかえていないでしょうか?

目の下のたるみは、疲れて見えたり、実年齢より老けた印象を与えたりする要因になるため、気になっている方も多いでしょう。

実はこのたるみは加齢だけでなく、骨格や筋肉の衰え、紫外線、生活習慣の影響など、複数の要因が重なって起こります。

この記事では、目の下のたるみに関する以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 目の下のたるみがひどくなる原因
  • 目の下のたるみがある人とない人の違い
  • 目の下のたるみを防ぐセルフケアのポイント

目元の印象にお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。

目の下のたるみ(ブヨブヨ)がひどい原因

目の下のたるみは、年齢を重ねることで誰にでも起こりうるものです。しかし、単に加齢だけが原因ではなく、皮膚や筋肉、骨格、生活習慣など、さまざまな要因が関連しています。

ここでは、目の下のたるみが目立ってしまう主な原因を詳しく解説します。

1-1. 皮膚の老化

目元の皮膚は、顔のなかでもとくに薄くて繊細な部位です。年齢を重ねると、肌の弾力やハリを保つ「コラーゲン」や「エラスチン」といった成分が減少し、皮膚が薄くなることでたるみやすくなってしまいます。

年齢とともに皮脂の分泌量や水分保持力も低下するため、目元が乾燥しやすくなり、小ジワやくすみが目立ちやすくなるのも特徴です。

1-2. 骨格の変化

年齢を重ねることによる骨格の変化も、目の下のたるみを悪化させる要因のひとつです。

眼球を支えている「眼窩(がんか)」と呼ばれる骨のくぼみは、年齢とともに広がる傾向にあります。その結果、皮膚や脂肪を支える力が弱まり、眼窩内の脂肪が前に押し出されて目の下のふくらみが目立ちやすくなるのです。

また、アジア人は元々骨格が平坦で、眼窩脂肪が目立ちやすいとも言われています。加えて、眼窩脂肪が生まれつき多いタイプの方も、若いころから目の下が膨らみやすい傾向にあります。

1-3. 皮膚の弾力の低下

肌のハリや弾力を保つためには、真皮層に存在する「コラーゲン」や「エラスチン」といった成分が欠かせません。これらの成分には肌を内側から支える役割があり、ピンと張った若々しい肌を維持するために必要不可欠です。

しかし、そのコラーゲンやエラスチンは、紫外線(とくにUV-A)や加齢の影響によって徐々に変性・減少します。その結果、肌の弾力が低下し、ハリがなくなって、全体的にしぼんだようなたるみが生じやすくなるのです。

1-4. 眼輪筋の衰え

目の周りにある「眼輪筋(がんりんきん)」は、まぶたを動かす際に使われる筋肉で、主に加齢によって徐々に衰えていきます。筋力が低下すると、眼窩脂肪を十分に支えられなくなり、脂肪が前に押し出されてたるみが悪化します。

とくにスマホやパソコンを長時間使用し、まばたきが減ると、眼輪筋が衰えやすくなるため注意しましょう。

眼輪筋は鍛えることができる筋肉なので、表情筋トレーニングやマッサージを習慣にすれば、血行が促進され、むくみの改善やたるみの予防にもつながります。

参考:MAYO CLINIC

1-5. 目元への摩擦刺激

目元は皮膚が薄く、摩擦に弱い部位であるため、少しの刺激でも大きなダメージにつながります。

クレンジングや洗顔の際にこすったり、無意識に目をこする癖があったりすると、皮膚の伸びやダメージの蓄積によって、たるみや色素沈着の原因になってしまいます

東洋医学から見る「たるみ」の原因

東洋医学では、目の下のたるみは、「腎(じん)」と「脾(ひ)」と呼ばれる臓器と関連が深いと考えられています

「腎」は成長や老化を司るとされる臓器のことで、加齢とともに腎の気が弱まると、体全体の活力や肌のハリが低下し、たるみやすくなります。

一方で、「脾」は食べたものを消化・吸収し、栄養を全身に運ぶ働きを担う臓器です。脾の機能が低下すると、肌に必要な栄養が届かず、ハリが失われてむくみが生じやすくなります。

東洋医学では、こうした体の内側の機能低下に着目し、漢方薬の服用やツボ押しなどを通してたるみに対するアプローチを行います。

目の下のたるみがある人とない人の違いは?

目の下のたるみが目立つ人とそうでない人の違いには、元々の体質や生活習慣などが関係しています

元々の体質としては、骨格の形や脂肪のつき方、筋肉の発達具合などがあり、これらは遺伝の影響を大きく受けます。

たとえば、目の下の骨がくぼんでいる人は、眼窩脂肪が前に出やすく、若いうちからたるみが目立ちやすい傾向にあるでしょう。

一方、紫外線によるダメージや睡眠不足、スマホやパソコンの長時間使用といった生活習慣も、肌の弾力を低下させ、たるみの原因となることがあります。

同じ年齢だとしても、目元のケアや日々の習慣によって、たるみの程度に差が出る可能性があるため、早めの対策が重要です。

自力で治せる?目の下のたるみを防ぐセルフケアのポイント

ここからは、日常生活に取り入れやすい、目の下のたるみを防ぐセルフケアのポイントを5つ紹介します。

4-1. 眼輪筋を鍛える

目の下のたるみを防ぐには、目の周りを囲む「眼輪筋」の衰えを防ぐことが大切です

眼輪筋はまばたきや表情の動きに関わる筋肉で、スマホやパソコンの長時間使用によって動かす機会が減ると、徐々に筋力が低下してしまいます。筋肉が衰えると脂肪を支えきれず、たるみの原因になることも。

眼輪筋を鍛える簡単なトレーニングとしては、目をギュッと閉じて数秒キープし、ゆっくり開く動作を数回繰り返す方法があります。血行促進のためにホットタオルで温める、目元用クリームでマッサージするといったケアもあわせて行うとより効果的です。

4-2. 紫外線対策

紫外線は、肌の老化を加速させる最大の要因です。とくにUV-Aは波長が長く、真皮層まで届いてコラーゲンやエラスチンを破壊し、たるみを引き起こしてしまいます。

UV-Aはガラス越しにも肌に届くため、屋内にいても油断は禁物です。

日焼け止めは一年を通して使用し、外出時は帽子やサングラス、日傘などを併用しましょう。将来的なたるみを防ぐためにも、日々の小さな紫外線対策を積み重ねることが大切です。

4-3. ツボ押し

目元には、血流やリンパの流れを整えるツボが集まっています。

とくに目尻の外側、指一本分ほど外にある「瞳子髎(どうしりょう)」というツボは、たるみやむくみのケアに効果的です。

ツボ押しをする際は、爪を立てず、指の腹で数秒間優しく押すようにしましょう。

4-4. 目の酷使を避ける

スマートフォンやパソコンを長時間使用すると、まばたきが減り、目元の筋肉がこわばって血流が滞ります。眼精疲労が蓄積すると、たるみやむくみ、さらにはクマの原因になることも。

また、姿勢の悪さによって首や肩がこると、顔周りのリンパや血流が停滞し、顔全体のたるみを引き起こす原因になってしまいます。

目元の健康維持のためにも、作業の合間に目を閉じて休ませたり、遠くを見る習慣を取り入れたりするとよいでしょう。

4-5. 目元への摩擦を避ける

目元の皮膚は非常に薄く、摩擦に対して敏感です。クレンジングや洗顔のときにゴシゴシこすると、皮膚が伸びたり傷ついたりして、たるみの原因になります。

洗顔料やアイクリームを使用するときは、指の腹を使ってやさしく触れるように心がけましょう。日常的な目元への摩擦を減らすだけで、将来のたるみ予防に大きく役立ちます。

目の下のたるみを取る治療法

目の下のたるみが気になる場合、セルフケアだけでは改善が難しいこともあります。そのような場合には、美容医療による治療を検討するのもひとつの方法です。

代表的な治療法には、余分な眼窩脂肪を除去する「下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)」や、目のくぼみにヒアルロン酸や脂肪を注入してふくらみを整えるといった方法がありますまた、切らずにたるみを引き締める医療HIFU(ハイフ)や高周波といった治療も人気です。

たるみの原因や肌の状態は人それぞれ異なるため、治療法を選ぶ際は、信頼できる医師と相談しながら自分に合った方法を選ぶことが大切です。施術内容や効果、ダウンタイム、費用などを総合的に判断し、納得したうえで治療を行うようにしましょう。

目の下のたるみに関するよくある質問

目の下のたるみに悩む方は多く、似たような症状との違いや、原因について疑問をもつ方も少なくありません。

ここでは、目の下のたるみに関するよくある次の質問にお答えします。

  • 目のクマとたるみの違いは何ですか?
  • 目の下のたるみは男性に多いですか?

それぞれの回答について見ていきましょう。

6-1. 目のクマとたるみの違いは何ですか?

目のクマは、目の下の皮膚が黒ずんで見える状態で、主な原因は血行不良や摩擦による色素沈着などです

一方、目の下のたるみとは、肌のハリや弾力が失われることで皮膚が下がり、膨らんだように見える状態のことです。加齢にともなって真皮のコラーゲンやエラスチンが減ったり、眼輪筋や眼窩脂肪がゆるんだりすることで生じます。

6-2. 目の下のたるみは男性に多いですか?

目の下のたるみは、男性にも多く見られます。

男性は女性よりも眼窩脂肪の量が多い傾向にあり、加齢によって筋肉の支えが弱くなると、その脂肪が前方に押し出されてふくらみやすくなります。

さらに、女性と比べると、スキンケアや紫外線対策の習慣が定着していない男性も多くいます。そのため、乾燥や日焼け、生活習慣の乱れによるダメージが蓄積しやすい点も、目の下のたるみが目立つ要因だといえるでしょう。

目の下のたるみにお悩みの男性でも、日常的なUVケアや保湿、十分な睡眠といった基本的な習慣を取り入れれば、たるみの進行を遅らせることも可能です。日常生活に取り入れやすいケアから試してみてください。

目の下のたるみや肌悩みには東洋医学の考えを取り入れたサプリメントがおすすめ

肌のたるみや乾燥といった悩みを根本からケアするには、スキンケアといった外側からの対策に加えて、体の内側から整えるインナーケアも大切です

目の下のたるみの原因は、加齢や紫外線のダメージ、目元への摩擦などさまざまであるため、単一成分だけでは対処が難しいこともあります。そこで注目されているのが、複数の美容成分がバランスよく配合されたサプリメントです。

肌のハリや潤いのサポートには、とくにコラーゲンやヒアルロン酸、ビタミンC、鉄分、亜鉛などが配合されたサプリメントが役立ちます。

さらに、東洋医学の考え方を取り入れたサプリメントを取り入れることもおすすめです。体の内側から体全体のバランスを整えることで、より効率的に肌トラブルの少ない美肌に近づけるでしょう。

まとめ

目の下のたるみは、加齢だけでなく、骨格や筋肉の衰え、紫外線、摩擦、生活習慣といった複数の要因が絡んで起こります。また、たるみが目立つかどうかは、先天的な骨格や脂肪のつき方などによっても異なります。

目の下のたるみの進行を防ぐには、眼輪筋のトレーニングや紫外線対策、目元への摩擦を避けるなどのセルフケアが効果的です

加えて、東洋医学の考えを取り入れたサプリメントの摂取などの内側からのケアを行うと、効率的に美肌を目指せるでしょう。

普段の生活に取り入れやすい工夫から、ぜひ試してみてくださいね。

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