「化粧水やクリームを使っても、肌の乾燥が改善されない…」
「繰り返す乾燥肌を根本から何とかしたい!」
などと考えていませんか?
乾燥肌に悩む方は、体の内側からの対策が不足しているのかもしれません。乾燥肌は外側からの保湿だけでなく、食事や生活習慣といった内側からのアプローチも重要です。
今回の記事では以下の内容をご紹介します。
この記事でわかること |
|
肌トラブルに悩まない体づくりを始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
肌が内側から乾燥する3つの理由

肌が内側から乾燥する理由として、主に以下の3つが挙げられます。
- 水分の摂取不足
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
自分に当てはまっていないか、セルフチェックしましょう。
1-1. 水分の摂取不足
体内の水分が不足していると、肌の細胞まで十分なうるおいが行き届かなくなります。
その結果、肌の水分保持能力が低下し、内側からじわじわと乾燥が進んでしまうでしょう。
また、水分が足りない状態では肌のバリア機能も弱まり、外部からの刺激に敏感になりがちです。
特に空気が乾燥する季節は、水分補給を意識しなければなりません。
喉が渇いたと感じる時点で、すでに体は軽度の脱水状態にあるので、積極的に水分補給を行いましょう。
1-2. 生活習慣の乱れ
睡眠不足や食事の偏りといった生活習慣の乱れも、肌の乾燥を招く大きな原因の1つです。
睡眠中には肌の修復や再生を担う「ターンオーバー」が活発に行われますが、睡眠が十分でないとこのサイクルが乱れてしまいます。
また、栄養バランスが偏っていると、肌に必要なビタミンやミネラルが不足し、うるおいを保てなくなります。
さらに、ストレスが溜まっていると血行不良を引き起こし、肌細胞へ栄養や酸素が行き渡らなくなり、乾燥しやすくなるので定期的な対策をしましょう。
1-3. ホルモンバランスの乱れ
肌のうるおいを保つ上で、ホルモンバランスも非常に重要な役割を果たしています。
特に女性ホルモンの「エストロゲン」は、肌にハリやうるおいを与える作用があるため重要です。
参考: | 皮膚細胞は独自に女性ホルモンを合成し、それが皮膚細胞の活動を制御している |
このホルモンの分泌が減少すると、肌の保水力が低下し、乾燥しやすい状態になりかねません。
加齢はもちろん、ストレスや睡眠不足、不規則な生活もホルモンバランスの乱れを引き起こす要因になります。
対策としてバランスの取れた食事、質の高い睡眠、そしてストレスをため込まない生活を心がけましょう。
乾燥肌を内側から治す5つの対策

乾燥肌を内側から治す5つの対策として、以下をご紹介します。
- 生活習慣を見直す
- 食事を見直す
- 運動習慣を作る
- ストレスを定期的に発散する
- 補給する水分量を増やす
どのような対策をすればいいのか、1つずつ見ていきましょう。
2-1. 生活習慣を見直す
乾燥肌を根本から改善するには、まず生活習慣の見直しが欠かせません。
栄養バランスの良い食事や十分な睡眠、定期的な運動などを意識することで、肌の調子は徐々に整っていきます。
特に、ビタミンA・C・Eといった肌に必要な栄養素を積極的に取り入れることが大切です。
食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントの活用も検討してみましょう。
また、睡眠をしっかり確保すれば、ターンオーバーの正常化にもつながります。
まずは、自分の生活の中で不安定な部分を見つけ、優先的に改善しましょう。
2-2. 食事を見直す
乾燥肌に悩む方は、タンパク質やビタミン類をバランスよく摂取しましょう。
タンパク質は肌の細胞の材料となり、ビタミンA・B群・C・Eなどは肌のうるおいや代謝を助けてくれます。
一方で、極端な糖質制限や過度なダイエットは、必要な栄養素が不足し、肌の乾燥を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。
様々な食材を意識的に取り入れ、肌の内側からうるおいを届けることを意識しましょう。
2-3. 運動習慣を作る
適度な運動を継続的に行うことで、全身の血行が促進され、肌の隅々まで栄養が行き渡りやすくなります。
その結果、肌の新陳代謝が活性化し、ターンオーバーのリズムが整いやすくなるのがメリットです。
ターンオーバーが正常に保たれることで、角質層のバリア機能が向上し、乾燥しにくい、うるおいに満ちた肌へと導きます。
また、運動にはストレス解消効果もあるため、精神面からの肌への悪影響を軽減する効果も期待できます。
以下のようにウォーキングや軽い筋トレなど、無理なく続けられる運動から始めてみましょう。
おすすめの運動 | 特徴 |
ウォーキング |
|
スクワット |
|
ラジオ体操 |
|
2-4. ストレスを定期的に発散する
ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、血行不良やターンオーバーの乱れを引き起こす原因となります。
肌の乾燥やバリア機能の低下にもつながりやすく、放置すれば慢性的な肌荒れにも陥りかねません。
また、ストレスは体内に活性酸素を増やし、細胞を傷つけて肌のうるおいや弾力を奪うことがあります。
対策として、読書や音楽、趣味の時間、軽い運動など、無理なく心を解放できる時間を日常に取り入れましょう。
2-5. 補給する水分量を増やす
肌のうるおいを保つためには、外側からの保湿に加え、内側からの水分補給も不可欠です。
1日あたり1.2Lを目安に、こまめに水分を摂るよう心がけましょう。
特にカフェインや糖分を多く含む飲み物は利尿作用があり、体内の水分を奪うことがあるため注意が必要です。
できるだけ水や、カフェインレスのお茶などを選びましょう。
水筒を携帯することで、外出先でも手軽に水分を摂取できる環境を整えることが大切です。
肌に良くないNGスキンケア方法

肌に良くないNGスキンケア方法として、以下を把握しておきましょう。
- クレンジングや洗顔で顔をゴシゴシ洗ってしまう
- 界面活性剤を多く含む洗顔料を使っている
- 熱いお湯で洗っている
1つでも当てはまっていないか、セルフチェックしましょう。
3-1. クレンジングや洗顔で顔をゴシゴシ洗ってしまう
スキンケアの基本である洗顔ですが、ゴシゴシと強くこする洗い方は肌に大きな負担を与えます。角質層が傷つくと、バリア機能が低下し、外部刺激に弱い敏感な肌になってしまう可能性があります。
さらに摩擦ダメージが蓄積すれば、赤みや乾燥、くすみの原因にもなりかねません。
洗顔料はしっかりと泡立てて、肌の上をなでるように優しく洗うことが大切です。
洗顔後は、タオルでゴシゴシ拭かず、そっと押さえるように水分を拭き取ることで、肌への刺激を最小限に抑えましょう。
3-2. 界面活性剤を多く含む洗顔料を使っている
洗顔料に含まれる界面活性剤は、汚れや皮脂を落とす働きをしますが、洗浄力が強すぎると肌に必要なうるおいまで奪ってしまう恐れがあります。
これにより、洗顔後にツッパリ感を感じたり、乾燥が進行したりするケースも少なくありません。
肌の保湿機能を守るためには、なるべくマイルドな成分の洗顔料を選ぶことがポイントです。
購入時には成分表を確認し、合成界面活性剤が多く含まれていないかチェックしましょう。
3-3. 熱いお湯で洗っている
熱いお湯で顔を洗うと、一時的にはスッキリした感覚がありますが、肌の大切な皮脂まで流してしまうので注意が必要です。
皮脂は肌のうるおいを保ち、外部刺激から守る重要な役割を果たしているため、これを失うことで乾燥やかゆみ、肌荒れを引き起こしやすくなります。
また、急激な温度変化による刺激で、赤みやヒリつきが発生することもあります。
洗顔時は、体温よりやや低めのぬるま湯(32〜34℃程度)を使用するのが理想的です。
肌に優しい温度を意識することで、乾燥を防ぎながら効果的に汚れを落とせます。
肌の若返りにつながるとっておきのスキンケア法を以下の記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【医師監修】肌若返り 肌年齢が10歳若返る!?とっておきスキンケア法を美容皮膚科医が解説 >>
乾燥肌を内側から治すおすすめの食べ物

乾燥肌を内側から治すおすすめの食べ物として、以下を3つピックアップしてご紹介します。
- 発酵食品
- 肉・魚類
- 卵類
実際に摂取することで、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
4-1. 発酵食品
納豆や味噌、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品は、腸内環境を整える効果が高く、乾燥肌の改善に効果的です。
腸内の善玉菌が増えることで、肌のターンオーバーが正常に保たれる効果が期待できるでしょう。
特にヨーグルトや納豆に含まれるD-アミノ酸には、肌のバリア機能と保湿機能を高める働きがあるとされ、乾燥による肌荒れ対策にも有効です。
さらに、腸内環境が整うことで便通が改善され、老廃物の排出がスムーズになるほか、免疫力の向上など全身の健康にもつながります。
内側から美肌を目指すなら、発酵食品の継続的な摂取を習慣化しましょう。
なお、腸内環境を整える食べ物は、以下の記事でも解説しています。
腸内環境を整える食べ物10選!おすすめレシピも解説 >>
4-2. 肉・魚類
肉や魚に含まれる高品質なタンパク質は、肌細胞をつくるために重要な栄養素です。
とくに肉や魚の皮や筋にはコラーゲンやエラスチンといった弾力成分が含まれ、ハリのある肌づくりに役立ちます。
さらに、レバーやうなぎにはビタミンAが豊富で、継続的に食べることで肌のターンオーバーを整えられるようになるでしょう。
また、鶏肉や魚介類に多く含まれるビタミンB6は、タンパク質の代謝を促進し、皮膚の健康維持をサポートしてくれます。
4-3. 卵類
卵は、ビタミンCと食物繊維を除くほぼすべての栄養素を含んでおり、「完全栄養食」とも呼ばれるほど優秀な食材です。
参考: | 「完全栄養食品」と呼ばれる「たまご」-新百合ヶ丘総合病院 |
肌の材料となるタンパク質はもちろん、ターンオーバーを正常化するビタミンA、代謝をサポートするビタミンB群を含んでいます。
また、骨の健康にも関わるビタミンD、各種ミネラルまで、バランスよく含んでいるのがポイントです。
乾燥肌の方にとって、肌の再生力や保湿力を高めるための栄養を効率よく摂取できるのが魅力です。
目安として1日1〜2個を食事に取り入れることで、内側からうるおいのある肌を目指せるでしょう。
美肌になれる栄養素について、以下の記事で詳しく解説しているので併せてチェックしてみてください。
美肌になれる栄養素とは?肌悩み別、美肌効果が期待できる栄養素を専門家が解説 >>
乾燥肌を内側から治すなら複合成分配合のサプリメントを選びましょう!

乾燥肌を根本から改善したい場合は、単一成分のサプリメントよりも、複数の有効成分を含んだ「複合成分配合サプリメント」がおすすめです。
乾燥やシワ、くすみ、毛穴目立ち、ニキビといった肌悩みは、紫外線や加齢、ホルモンバランスの変化、腸内環境の乱れなど、複数の要因が絡み合って起きています。
1つの成分で全ての原因に対応するのは難しく、結果的に何種類ものサプリを摂る必要が出てしまいます。
そこで、複合成分タイプのサプリメントであれば、肌の保湿・再生・代謝・抗酸化などに働きかけるため、乾燥肌だけでなく肌全体の若返りにも効果が期待できます。
乾燥肌を内側から治し、肌の若返りをめざすなら、肌全体の不調を改善する複合成分配合の総合美容サプリメントを選びましょう。
まとめ
肌が内側から乾燥する理由として、「水分不足」「生活習慣の乱れ」「ホルモンバランスの乱れ」などがあります。
内側からしっかりとうるおすためにも、生活習慣や食生活の見直し、水分補給などあらゆる方法で対策しましょう。
肌の乾燥を防ぐためには、「ゴシゴシ洗顔しない」「界面活性剤が多い洗顔料」といった行動を避けることも必要です。
スキンケアの方法を間違えたままだと、肌の乾燥が進みやすくなるため注意しましょう。
また、乾燥肌を内側から治すためには「発酵食品」「肉・魚類」「卵類」などの食品も効果的です。
日常的に摂取するのと同時に、複合成分配合のサプリメントを使用し、より万全な肌の乾燥対策につなげていきましょう。