【薬剤師監修/サプリメントアドバイザー執筆】肌のハリを取り戻す栄養補助食品(サプリメント等)の選び方。原因と正しいインナーケア対策

2026. 09. 11
監修:野坂理花子 プロフィールを見る >

薬剤師
確かな医療知識をベースにしながら、「お薬や日々の体調の悩み」を抱える読者に優しく伴走し、毎日の暮らしの中で実践しやすく、心がふっと軽くなるような健康情報を分かりやすく発信していきます。

「最近、頬や目元のゆるみが気になり、鏡を見るたびにガッカリしていませんか?」

「高いエイジングケア用の美容液やクリームを試しているのに、一向に肌のハリが戻らない……」

「年齢のせいだから、もう昔のようなピンとした弾力のある肌を取り戻すのは無理なのかもしれない……」

と、諦めかけている方も少なくありません。

実際に、自社メディア(puravida)が30代〜60代の女性339名を対象に実施した「お肌の変化に関する意識調査」でも、実に9割近く(85.5%)の女性が「数年前と比べて肌の変化(衰え)」を実感していることがわかっています。

そのうち、お肌の曲がり角を実感するような「大きな変化」を感じている割合は全体の半数近い44.9%に上り、肌の衰えを最も感じる3大現象として「シミ(65.1%)」「たるみ(54.7%)」「ほうれい線(51.1%)」が上位を独占する結果となりました。

また、「もし肌に関して願いが一つだけ叶うなら」という質問に対しては、30.2%の女性が「たるみのないハリのある肌」を一番に望んでおり、特に50代・60代の世代でその願いが最も強くなっています。

失いかけたハリを本気で取り戻すため、多くの方が化粧品によるスキンケアを見直したり、美容のための栄養補助食品(サプリメント等)を取り入れたりしています。

しかし、実は「外側からのスキンケアだけ」や「良さそうだからと何となく飲んでいる」という王道かつ単一的なアプローチだけでは、期待するような変化を実感するのは難しいのが現実です。

そこで本記事では、読者の皆様が内側から安全に美しさを引き出せるよう、薬と栄養素の専門家である「薬剤師」が、肌のハリを支える主要成分(コラーゲン・ローヤルゼリー・ビタミンC・プラセンタ)の生化学的な役割や、安全に栄養補助食品(サプリメント等)を利用するための注意点を、学術的なデータとともに客観的に解説します。

次にサプリメントアドバイザーが、失敗しない栄養補助食品(サプリメント等)の選び方や習慣化のコツを解説します。

ご自身のライフスタイルに合わせた賢いケアを知り、内側から自信の持てるみずみずしい毎日をリスタートさせましょう!

【女性の肌に関する調査】約半数が「肌の大きな変化」を実感!肌老化のサインと対策とは?​​
栄養補助食品(サプリメント等)を取り入れる前の注意点
本記事で紹介する栄養補助食品(サプリメント等)は、日々の栄養補給や美容・健康維持をサポートするための「食品」です。ごくまれに体質に合わない場合があります。また、持病がある方や処方薬を服薬中の方は、相互作用(飲み合わせ)を防ぐため、必ず事前に主治医や薬剤師にご相談ください。
【この記事の概要】
肌のハリを取り戻すには、単一成分の補給ではなく、コラーゲン再合成を助けるビタミンCやローヤルゼリー、プラセンタを同時に補える「天然由来の複合成分配合(オールインワン)」サプリメントを選ぶことが最も効果的です。過剰摂取を避けて1日の目安量を守り、毎日の生活動線に合わせて習慣化することで、効率よく健やかなハリとうるおいを維持できます。※常用薬がある方は、相互作用を防ぐため必ず事前に主治医や薬剤師へご相談ください。

【第1章】肌のハリをサポートする主要美容成分の科学的アプローチ

監修:薬剤師 野坂理花子

栄養補助食品(サプリメント等)に配合されている美容成分は多種多様ですが、それらが私たちの体の中でどのようなアプローチを行い、肌のうるおいやキメを整えるサポートをしているのか、科学的な視点から解説します。

1-1.肌のハリを支える土台「コラーゲン」が肌の中で働くしくみ

肌に効果的な栄養補助食品(サプリメント等)の成分として広く知られているのが「コラーゲン」です。

コラーゲンは複数のアミノ酸が結合してできたタンパク質の一種で、人の皮膚をはじめ、靭帯、骨、軟骨、血管などのあらゆる組織を構成する重要な成分です。

皮膚においては、もっとも厚い層であり大部分を占める「真皮層」に多く存在し、網の目のように張り巡らされることで肌のハリや弾力を物理的に支えています。

しかし、年齢を重ねるにつれて、私たちの体内でコラーゲンを新しく産生する力は徐々に衰えていきます。加齢や外部刺激によってコラーゲン量が減少してしまうと、肌を支える土台が緩み、ハリが失われやすくなります。

栄養補助食品(サプリメント等)によってコラーゲンの構成成分であるアミノ酸などを補うことは、肌を健やかに保ち、うるおいと弾力のある毎日を支える1つの方法として取り入れられています。

1-2.40種以上の成分を含む天然の宝庫「ローヤルゼリー」

ミツバチが女王蜂だけのために作り出す極めて希少な天然物質「ローヤルゼリー」は、3大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)に加え、各種ビタミン、ミネラル、アミノ酸など40種類以上の栄養素がバランスよく含まれている食品です。

ローヤルゼリーだけの特有成分である「デセン酸」や「類パロチン」は、女性特有のゆらぎがちなリズムに寄り添い、美容の調子を整えて年齢に応じた健やかなケア(エイジングケア)をサポートします。

また、昨今の美容研究において、ローヤルゼリーを継続的に飲用することで、肌の水分量を内側から高め、ハリのある艶やかな毎日をサポートします。

【科学的データ】
ローヤルゼリー飲用による肌水分量変化の検証

健康な女性60名を対象とした臨床試験において、20名ずつ3つのグループに分け、それぞれローヤルゼリーを1日7,200mg、3,600mg、そしてプラセボを12週間飲用し、頬の角層水分量を測定しました。

その結果、1日7,200mgを飲み続けたグループでは、8週間飲用した時点で頬の角層水分量が飲用前よりも増加しました。さらに12週間後には、7,200mg/日群・3,600mg/日群の双方において、プラセボを飲用していたグループと比較して、肌の角層水分量が有意に増加したことが実証されています。

※出典: ローヤルゼリーの飲用による肌の水分量の向上、および目立つ毛穴と色素沈着の改善|(株)山田養蜂場本社 健康科学研究所​​

このように、ローヤルゼリーを含む栄養補助食品(サプリメント等)を摂取することは、乾燥から肌のバリア機能を保護し、みずみずしいうるおいを内側から補う上で肌状態改善の一助となることが期待されます。

1-3.コラーゲン合成に不可欠なパートナー「ビタミンC」

どれほどコラーゲンの材料を熱心に摂取しても、体内でコラーゲンが正常に合成されなければハリの維持には繋がりません。その合成プロセスにおいて、絶対に欠かせない補酵素として働くのが「ビタミンC」です。

よく「肌のためにコラーゲンの栄養補助食品(サプリメント等)を単体で熱心に飲んでいる」というお声を耳にします。しかし、実はコラーゲンだけを体内に取り入れても、それだけでは皮膚のハリを支えるコラーゲンとして再合成されにくいという生化学的な事実があります。

体内でコラーゲンを新しく組み立てるためには、そのプロセスを助ける「補酵素」が絶対に欠かせません。その極めて重要なパートナーとなるのが「ビタミンC」です。

ビタミンCが不足した状態では、いくらコラーゲンの材料を補給しても、頑丈な繊維構造を作ることができず、結果として「せっかく飲んでいるのに実感が伴わない」という、非常にもったいない結果を招いてしまいます。

さらに、ビタミンCには「抗酸化作用」があります。私たちは日々、呼吸によって酸素を取り込んでいますが、その一部は活性酸素と呼ばれる不安定な物質へと変化します。この活性酸素は、紫外線やストレス、不規則な生活習慣などによって過剰に発生すると、コラーゲンを傷つけたりエラスチンを変性させる酵素を活性化させたりして、肌の弾力やハリを根底から損なう要因となります。

ビタミンCは、この過剰な活性酸素にアプローチして酸化ストレスから体を守るため、キメの整った明るく健やかな美容の調子を維持するために欠かせない成分です。

1-4.皮膚細胞を健やかにサポートする「プラセンタ」

胎盤から抽出される「プラセンタ」は、アミノ酸や各種ビタミン、ミネラルに加え、細胞の修復や再生をサポートする様々な「成長因子(グロースファクター)」が豊富に含まれている美容成分です。

プラセンタが持つ生化学的役割は、皮膚細胞の生まれ変わりのサイクル(ターンオーバー)を健やかに支え、内側から押し返してくるような若々しいハリとツヤをもたらす点にあります。また、ビタミンCと同様に抗酸化作用を持つとされ、加齢や外部刺激に伴うどんよりとした印象(くすみ)をケアし、いきいきとした毎日をサポートします。

【第2章】栄養補助食品(サプリメント等)安全かつ効率的に取り入れるための3つの重要ルール

監修:薬剤師 野坂理花子

栄養補助食品(サプリメント等)は法律上「医薬品」ではなく「食品」に分類されるため、ドラッグストアやインターネットで誰でも手軽に購入できます。

しかし、食品だからといって「たくさん飲めばそれだけ早く結果が出る」「どれを組み合わせても安全」と自己判断してしまうのは、身体への不必要な負担や、予期せぬ健康影響を招く原因になります。

安全かつ効率的に取り入れるための3つの重要ルールを解説します。

2-1.過剰摂取による身体への負担と「1日の目安量」

美容や健康を目的とした成分は、必要以上に摂取すれば効果が高まるとは限りません。1日の必要量を大幅に超えて過剰に摂取しても、吸収しきれなかった分は体外に排出されてしまうばかりか、栄養の代謝・分解・排泄を担う内臓(主に肝臓や腎臓)に余計な負担がかかってしまいます。

特に特定のミネラルや脂溶性成分などを多量に摂取しすぎると、体内に蓄積されて不調を引き起こすリスクもゼロではありません。また、水溶性成分(水溶性ビタミンなど)は過剰摂取分は尿中に排出されます。

購入したその日から正しく摂取できるよう、パッケージや紹介ページに明記されている「1日の目安量」と「使用上の注意」は必ず事前に確認し、それを遵守してください。

2-2.自己判断による「複数製品の併用」に潜むリスク

「肌のハリも、乾燥も、くすみも同時に解決したい」という思いから、個別に異なる栄養補助食品(サプリメント等)(例えばコラーゲン錠、ビタミンCカプセル、複数の美容ブレンドサプリなど)を何種類も自己判断で買い求め、同時に摂取する方が多くいらっしゃいます。

しかし、このように複数の製品を組み合わせると、特定のビタミンや添加物などの成分が重複し、知らず知らずのうちに1日の安全な上限摂取量を超えてしまう「意図しない過剰摂取」が起きやすくなります。

自己判断でたくさんの種類を飲むよりも、目的に合わせてあらかじめバランスよくブレンドされた「複合成分配合(オールインワン)」の栄養補助食品(サプリメント等)を選択するほうが、成分の重複を防ぎ、身体への負担を減らしながら効率よく継続できるため、薬剤師の立場からも推奨される賢い選択肢です。

2-3.常用薬がある方は特に注意!薬と栄養補助食品(サプリメント等)の「飲み合わせ(相互作用)」

薬剤師として読者の皆様に最も強くお伝えしたいのが、病院で処方されている医療用医薬品や、日常的に摂取している一般用医薬品(常用薬)と、栄養補助食品(サプリメント等)の「飲み合わせ(相互作用)」についてです。

栄養補助食品(サプリメント等)に含まれる濃縮された天然由来成分や栄養素は、特定の医薬品と体内で出会うことで、薬の吸収や代謝のプロセスを乱してしまうことがあります。

  • 薬の効き目を弱めてしまうケース:

配合成分が薬と結合してしまい、薬が体内に十分に吸収されず、本来の治療効果が得られなくなる。

  • 薬の作用を強めすぎてしまうケース:

薬の分解を阻害して体内の薬物濃度を異常に高めてしまい、予期せぬ副作用のリスクを高める。

これは、持病の治療や体調管理に極めて重大な影響を及ぼしかねない問題です。

現在、何らかの治療のために定期的にお薬を摂取されている方、あるいはこれから通院・服薬を始められる方は、栄養補助食品(サプリメント等)を購入・摂取する前に、お薬手帳や服用中の薬がわかるものを持参して、かかりつけの主治医や薬剤師へご相談ください。

「食品だから大丈夫」と軽視せず、薬と栄養素の相互作用に関するプロフェッショナルである薬剤師を安全な美しさを維持するためのパートナーとして頼っていただければ幸いです。

【第3章】失敗しない栄養補助食品(サプリメント等)選びの6つのチェックポイント

執筆:サプリメントアドバイザー 望月みどり

数多く販売されている「ハリの回復や維持」を謳った製品の中から、本当に自分に合った質の良いものを選ぶためには、食品としての安全性や中身を正しく見極める目が必要です。

サプリメントアドバイザーの視点から、失敗しないための6つのチェックポイントを解説します。

3-1.合成ではなく「天然由来成分」のものを選ぶ

1つ目のポイントは、化学的に合成されたものではなく、植物や酵母などの食品に近い原料から作られた「天然由来成分」の栄養補助食品(サプリメント等)を選ぶことです。

天然由来の成分は、野菜や果物、魚介類、酵母などの天然原料から抽出して作られており、私たちが普段食べている「食べ物」に非常に近い状態で存在します。そのため、より自然に近い形で体に馴染み、栄養素が体内で効率的に働くことが期待できます。

また、天然原料には、主目的となる栄養素のほかにも、それと相性の良いサポート成分(他のビタミンやミネラルなど)が一緒に含まれていることが多く、成分同士の相乗効果が得られやすいのも特徴です。

一方で、比較的安価で高濃度であることを売りにしている「合成成分」の製品は、人工的に分子構造を変化させて作られた原料が使われています。

特定の成分だけをピンポイントで大量に摂取できるメリットがある反面、過剰に摂取しすぎるとかえって体内の栄養バランスを乱してしまう懸念もあります。

内側から健やかな美しさを育むためには、安全性が高く、栄養素が本来の力を発揮しやすい天然由来成分のものを選ぶことをおすすめします。

3-2.多角的な原因に働きかける「複合成分配合」のものを選ぶ

2つ目は、特定の成分だけが入った単一処方の製品ではなく、複数の有用成分がバランスよくブレンドされた「複合成分配合」の栄養補助食品(サプリメント等)を選ぶことです。

「肌に良さそうだから、まずはコラーゲンだけを試してみよう」と、単一成分の栄養補助食品(サプリメント等)を選ぶ方は少なくありません。しかし、「単品買い」によるアプローチは、実感を得られずに途中で諦めてしまう最も大きな原因(もったいない挫折)となっています。

なぜなら、私たちの肌からハリが失われる背景には、加齢によるコラーゲン減少だけでなく、紫外線ダメージ、角質層の乾燥、ターンオーバーの乱れなど、複数の原因が複雑に絡み合っているからです。

たとえば、乾燥にはヒアルロン酸やセラミド、紫外線ダメージには抗酸化成分、土台の維持にはコラーゲンやプラセンタといったように、原因ごとに必要となるアプローチは全く異なります。

これらをすべて単一成分のボトルで買い揃えようとすると、

  1. 「何種類もの錠剤を毎日飲むのが苦痛になり、結局やめてしまう(習慣化の挫折)」
  2. 「ボトルが増えるほど費用がかさみ、経済的に続けられなくなる(コストの挫折)」

という、非常にもったいない悪循環に陥りがちです。

だからこそ、最初から大人の肌悩みに必要な有用成分が1つにバランスよくブレンドされた「複合成分配合(オールインワン)」の製品を選ぶことが大切です。これなら、飲む手間もコストも1回分に抑えられ、体への余計な負担(添加物の重複摂取など)を防ぎながら、多角的な原因へ同時にアプローチすることができます。

3-3.個人のレビューや体験談だけを指標にしない

3つ目のポイントは、インターネット上の派手な広告や、SNSのレビュー、個人の体験談だけを鵜呑みにして製品を決めないことです。

栄養補助食品(サプリメント等)は「食品」であり、その働き方や体感にはどうしても個人の体質や生活習慣による「個人差」が存在します。テレビやネットの広告をよく見ると、必ずと言っていいほど「※個人の感想です。効果を保証するものではありません」といった小さな但し書き(免責事項)が記載されています。

これは「全ての人に同じ変化が現れるわけではない」という事実の現れです。また、著名人やインフルエンサーの体験談は、企業のプロモーション活動の一環として発信されているケースもあり、必ずしも客観的な指標とは言えません。

紹介されている「良い口コミ」だけを見て飛びつくのではなく、あくまで参考程度にとどめ、配合されている成分の背景や信頼性を自分で確認する姿勢が大切です。

3-4.販売業者の名前や「相談窓口」の有無を確認する

4つ目は、製品のパッケージや公式サイトにおいて、販売業者の情報や問い合わせ先(相談窓口)が明記されているか確認することです。

信頼できる良質な栄養補助食品(サプリメント等)のメーカーは、消費者の安全を第一に考えているため、自社の情報(会社名、住所、連絡先)を包み隠さずはっきりと表記しています。

もし販売業者の実態が不透明だったり、トラブル時の相談窓口が設置されていなかったりする製品の場合、摂取後に万が一、体調に異変を感じるなどの不測の事態(アクシデント)が起きても、適切なサポートを受けることができません。

製品や美容に関して、知識のある専門スタッフが直接悩みや質問に応えてくれるお客様相談窓口が整備されているメーカーを選ぶことは、食品としての安心感を得るための非常に強い判断基準になります。

3-5.摂取量や利用時の注意点などの「情報開示」を確認する

5つ目は、購入前や購入時に、製品紹介ページやパッケージに「1日の目安量」や「利用時の具体的な注意点」が分かりやすく記載されているかを確認することです。

パッケージや紹介ページに必要な情報がきちんと開示されている製品こそ、消費者の健康に配慮した良質な製品である証拠です。目安量などの記載が曖昧な製品を使用していると、無意識のうちに必要量を超えて摂取してしまい、身体(特に代謝を行う内臓)に過度な負担をかけてしまう危険性があります。

また、アレルギー表示、妊娠・授乳期の摂取に関する注意、さらには第一部で薬剤師が解説した「薬との飲み合わせ(相互作用)」に関する注意喚起などが丁寧に記載されているかどうかも、健康被害を未然に防ぎ、安全に食生活へ取り入れるために極めて重要なチェック項目です。

3-6.「安価な製品」に安易に飛びつかない

最後のポイントは、極端に価格が安い製品に安易に飛びつかないことです。

毎日続けるものだからこそ、少しでも安いものを選びたくなる気持ちはよく分かります。しかし、一定の基準を超えて「安すぎる」製品には、それなりの理由があると考えなければなりません。

安価な製品の中には、コストの低い合成原料が使用されていたり、カプセルや錠剤の大部分を固めるための「添加物(賦形剤)」ばかりが占めており、肝心の主要な美容成分はほんのわずかしか配合されていないという粗悪なケースも少なくありません。

優れた天然原料を選別し、衛生や品質管理の行き届いた国内の工場で安全に製造するためには、どうしても相応のコストがかかります。「安物買いの銭失い」にならないよう、「破格の安さで、かつ高品質な美容食品は存在しない」という認識をあらかじめ持っておくことが、安全で実感の伴う選択への近道です。

【第4章】日常生活に自然に溶け込ませる「習慣化」のアプローチ

執筆:サプリメントアドバイザー 望月みどり

どんなに優れた成分が含まれる栄養補助食品(サプリメント等)を手に入れても、3日に1回しか飲まなかったり、途中で面倒になって辞めてしまったりしては、内側からのアプローチは力を発揮できません。

そこで、日常生活に自然に溶け込ませる「習慣化」のアプローチをアドバイスします。

4-1.生活動線に合わせた「習慣化」のコツ

「つい飲み忘れてしまう」という悩みは、栄養補助食品(サプリメント等)を取り入れる上で最も多いハードルのひとつです。無理なく続けるためのポイントは、ご自身のライフスタイルに合わせた「生活動線」や「既存の習慣」に製品の置き場所を重ね合わせることにあります。

  • 飲むタイミングを固定化する:

朝起きてすぐ、あるいは夜のスキンケアの後など、「すでに毎日必ず行っているルーティン」の直前・直後に飲むように固定します。

  • 目につく場所に置く:

棚の奥深くや引き出しの中にしまってしまうと、存在自体を忘れてしまいます。キッチンの食卓の上、ウォーターサーバーの横、あるいは枕元のベッドサイドなど、毎日必ず目を留め、手が届く生活動線上に置いておくことが習慣化を強力に後押しします。

  • 最初から「複合型」を選ぶ:

「飲む手間」そのものを減らすことも有効な対策です。何種類もの異なるカプセルを毎日仕分けて飲むのは手間がかかり、挫折の大きな原因になります。最初から有用な成分が1つにバランスよくまとめられた「総合型(オールインワン)」の製品を選んでおけば、毎回の摂取が1回で済むため、手軽に長く継続できます。

よくあるQ&A

執筆:サプリメントアドバイザー 望月みどり

栄養補助食品(サプリメント等)を取り入れるにあたって、読者の皆様からよく寄せられる疑問や不安について、サプリメントアドバイザーの視点からお答えします。

Q1. 早くお肌のハリを実感したいので、パッケージに書かれている目安量より多めに飲んでも大丈夫ですか?
A. いいえ、1日の目安量は守ることをおすすめします。多量に摂取しても実感が高まるわけではなく、一度に吸収しきれなかった分は体外に排出されてしまい、非常にもったいないためです。詳しくは【第2章】をご参照ください。
Q2. 病院からお薬を処方されて毎日飲んでいるのですが、美容目的で栄養補助食品(サプリメント等)を併用しても問題ありませんか?
A. 自己判断で飲み始めず、必ず事前に主治医やかかりつけの薬剤師へご相談ください。詳しくは【第2章2-3】をご参照ください。
Q3. コラーゲンやプラセンタなど、気になる成分のボトルを別々に何種類も買って組み合わせて飲んでもいいですか?
A. 単品を何種類も自己判断で買い揃えることは、おすすめできません。

「まずはコラーゲンだけ」といった単品買いは、肌悩みの多角的な原因(乾燥や紫外線など)に対応しきれず、実感を得られないまま途中でやめてしまう「もったいない挫折」の大きな原因になります。

さらに、複数の製品を組み合わせると、製品同士で特定の栄養素や添加物が重複し、知らず知らずのうちに過剰摂取になってしまうリスクもあります。詳しくは、【第3章】をご参照ください。

Q4. 栄養補助食品(サプリメント等)は、1日のうちどのタイミングで飲むのが最も実感しやすいですか?
A. お薬ではないので決まった時間はありません。最も大切なのは「毎日飲み忘れないこと」です。飲み忘れを防ぐ具体的な置き場所のアイデアや、手軽に続ける工夫については、【第4章】をご参照ください。

【まとめ】内側のケアで、年齢に負けないみずみずしいハリ肌へ

肌のハリや弾力の低下は、多くの女性が直面する大きな変化であり、悩みです。しかし、失いかけたハリを本気で取り戻すためには、ただ話題の成分を単一で取り入れるだけでは不十分です。

コラーゲンやローヤルゼリー、ビタミンC、プラセンタといった有用成分は、それぞれが体内で相互に支え合って働いています。

成分の生化学的な特徴や常用薬との飲み合わせといった「安全性」を正しく理解した上で、「天然由来」かつ多角的な原因にアプローチできる「複合成分配合」の栄養補助食品(サプリメント等)を賢く選びましょう。

1日の目安量を守り、毎日の生活動線に合わせて無理なく習慣化することが大切です。
栄養補助食品(サプリメント等)は、私たちのすこやかな美しさを日々の食生活から底上げしてくれる心強いパートナー(食品)です。

医薬品のように劇的な変化をすぐに引き起こすものではありませんが、正しい知識をもって丁寧に向き合えば、お肌は必ず応えてくれます。

ご自身のライフスタイルに合った安全で心地よいケアを積み重ねて、ピンと弾むようなうるおいに満ちた毎日を手に入れましょう。